あたらしいスーパー政治家待望論。 long expected theory of brand-new super states person

　(1)安倍政権の女性閣僚が予算委員会で野党から追及されて涙ぐみ、まともな答弁もできずに後ろの政府職員から差し出されるメモのほうばかり向いている大臣と辞任が相次いで政治混乱を招いて政府法案は数の力で成立していた時に、国会議員総とっかえ論を書いたが、安倍政権での辞任、更迭大臣だけで一内閣ができるとヤユ（揶揄）されるほどだ。

　(2)２０世紀から２１世紀に変わって時代、社会は情報産業革命で大きく変化、進化したが、政治は近代化からはほど遠く政治思想的にも後退、後戻り、劣化した感が強い。安倍首相の保守思想に根差した特定秘密保護法、安保法制、共謀罪の強行成立に自衛隊を憲法９条にあらたに明記する改憲を目指す政治が国民から安定した支持を受けている。

　かっての安倍首相は現行憲法は戦後占領支配する米軍による押し付け憲法であるとして主権国家として自主憲法制定を主張しており、自民党のテーゼでもあった。政治の時代は後戻りしている。

　(3)今、政党支持率８％の立憲民主党と１％の国民民主党の合流話が話し合われている。自民党の支持率３８％とはかけ離れたものでともに危機感を自覚しての合流話だが、それでも双方の思惑が交錯してすんなりと進展する様子はみえない。

　ともに０９年民主党政権にかかわった議員が多く、再び元のサヤに戻ろうという皮算用だが、ともに「昔の名前」ででている政治家で今度は何をどうしようというのかわからない、危機感だけは共有している合流話だ。

　(4)国民には圧倒的な支持で本格的な政権交代を果した０９年民主党政権の失政、失敗、期待を大きく裏切ったトラウマが今も残り、失敗はいつかは取り返せるものといわれるが反省も検証も自覚もない「昔の名前」だけででているだけでは国民の理解、信頼、支持を取り返すことは容易ではない。

　日本政治全体、全般に言えることだが、あたらしい時代、社会に見合ったあたらしい政治、政治家の登場が必要であり、国民もそういう政治、政治家を育て、選ばなければ国、政治、社会、生活は近代化に向けて前進しない。

　(5)政治はもっとも近代化、先進性に遅れて旧態然としているといわれて、時代、社会の進歩に追いつけない「ムラ」だ。今年の話題に原発立地自治体の助役が関電幹部などに送った菓子箱の底には金塊、小判が仕込まれていたといわれて随分と時代錯誤の話でこれが政治の現状だ。

　日本の近代政治のためにあたらしいスーパー政治家の出現が待たれる（long expected theory of brand-new super states-person）。フィンランドでは３０代の女性首相、党首が誕生している。