iPSの事業ブランド。 undertaking brand of iPS

　(1)iPS細胞事業開発は大変息の長い事業なので国がいつまでも補助金支援を続けれるものではないが、ほとんどの人体細胞の再生が可能で人類共通、世界の利益に期待、貢献できる研究開発事業としては事業が軌道に乗るまでは重点的に国が補助支援する研究開発事業だ。

　近年は先端的科学技術研究開発も多岐にわたり、iPS細胞研究開発事業にだけ国の補助金の支援を向けるというわけににはいかない背景、事情もあるといわれる。
　iPS細胞事業化も進んで、国も別の角度からあたらしい支援方法を検討することほ必要だ。

　(2)iPS細胞事業は、iPS細胞のストック化、iPS細胞移植手術も実施されて確実に成果をあげているが、まだ比較安全性の高い眼科治療に限られて本格的なiPS細胞移植には時間がかかることが考えられる。

　山中伸弥教授の京大iPS研究所としてもいつまでも国の補助金支援に頼っているばかりでは研究開発事業の進展をバックアップはできないので、民間、企業、世界に向けて幅の広い組織、機関の支援、協力も模索しながら息の長い人類の健康、難病克服という世界、人類共通の利益に向けて戦略、対策、計画、事業性を確保しなければならないだろう。

(3)それにしても国の補助支援がいつまでもiPS研究開発事業に特化してられない背景、事情はあっても、国の予算は連続して１００兆円を超える大台予算編成で防衛費は上昇して検討されている補正予算でも防衛費が計上される方針だ。

　「桜を見る会」では招待参加者が急増して公費支出が年々上昇しており、国会では人選方法（招待者名簿）が野党から追及されているが主催者の安倍首相は説明責任を逃れて臨時国会は閉会した。

　(4)こういう政治状況の中で、人類、世界が注目するiPS事業の国の補助金支援を中止する政府の方針は本当に正当性、選択性があるのか考えなければならない。
　iPS事業としては国の補助金支援だけでなく、事業化推進となれば支援、協力の枠、幅を拡大する努力は必要で、上述したように民間、企業、世界の協力が必要で組織化した安定的な事業ブランド（undertaking brand of iPS）、マインドをつくりあげることが必要だ。

　(5)とても山中伸弥教授が個人的にマラソン大会に出場して基金集めをするごときでは、iPS事業の大きさとの落差が大きくて追いつけるものではない。

　国は人類共通、世界の利益事業として「iPS」の事業ブランドの組織化に向けて協力、支援するあたらしい枠組みを考える必要がある。