いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

詩の音。 note of a poem of tanigawa shuntarou

2024-11-21 20:17:52 | 日記
 (1)ジャズ、アレンジャー、プロデューサーのクインシー・ジョーンズさんが亡くなった時には、年も押し迫ってきてこれで確実にこれまでの大きなひとつの時代も終わったと実感させられたが、今またここにきて詩人の谷川俊太郎さんが亡くなったとの報道でこれまでの日本の時代、社会のひとつの土台が崩れ去る音が聞こえてくるようで、驚く。

 (2)谷川俊太郎さんの名前を聞くと、「谷川」から「山」を連想させられて、こうであったのかとのそのそびえる大きさ、雄大さ、自然を感じて、すべての起源のオリジン(origin)が見えてくるようだ。
 詩人ではあるが、詩人だからか時代、社会を見る目の良質で良識、良心が感じられて、何かにつけて谷川俊太郎さんが登場すると言葉、言語、文字から「詩の音」(note of a poem)、本質(essense)が見えてくるようで、きわめて新鮮で真摯な心境になるのが不思議だった。

 (3)なかなか詩集を読む機会もなく、そういう心の領域に入る余裕もなくて、一見とっつきにくいところもあったが、漠然とこういう人がいるということが時代、社会を灯す光となっているところがある。
 とかく時代、社会というのは何かにつけて改革、改善、進歩、成長、変化を求め続けるもので、うっとうしいところもあり、だから根底には谷川俊太郎さんがそういうものとは距離を置いて、時間を止めて、そういうものはかってに起きて、流れていけばよく、しかし純然たる人間性社会は心のどこかに厳然として存在するから人間は簡単には流されるものではないということを、自然に自由に思いのままかはわからないが「純質」な言葉、言語、文字、絵にしてきた。

 (4)「谷川」から「山」を連想すると書いたが、「谷川俊太郎」がベートーベンに見えて、宮沢賢治に見えて、ボブ・ディランにも見える時もあり、そうして連峰がつらなっていく時代、社会の大きさ、雄大さ、自然がそびえたつ思いだ。
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