いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

高山陣屋。  k. zaitsu concert 2010

2010-06-24 19:53:11 | 日記
 高山市民文化会館まで高速道路を使って行くことになり、会館に電話で経路を問い合わせ
た。ついでに、会館の駐車場のキャパ(capacity)が少ないと聞いていたので確認したところ、
担当者は「すぐ前に駐車場ありますよ。」と余裕の返事。が、すぐに「あっ、そうか、明日は財津
さんか。それじゃ、すぐに一杯になりますね。」

 高山陣屋(代官所)、朝市、中橋、蔵造りのコーヒーショップ、歴史的な古い街並みの高山市
に来ています。財津さんは昨日に高山市に入り、今日の昼に陣屋を訪ねたと言っていました。
陣屋では、頼みもしないのに後ろから来た男性ガイドから、お話しましょうと勝手に丁寧に歴史
的解説を聞いたそうです。(MCから)
 高山陣屋の代官は、その解説によると時代に先駆けた革新的な人物だったようで、それなり
に苦労があったようです。時代に先駆けた音楽性でそれなりの苦労もあった財津さん自身の
姿に置き換えて、「時代に先駆けた人物というものは、苦しいものですよ。」

 高山市民文化会館は、格子模様の入口ドアでホール前のロビーの壁には高山名物の一位
一刀彫りの巨大な連獅子が飾ってある。
 午後7時すぎ、ナス紺シャーツの財津和夫さんがセンターマイクに登場して、「wake up」でオ
ープニング。
 「40年近くこの仕事やっていますが、高山は初めてステージに立つ場所です。そう思うと、何
かいい意味で力がこうワーッと入ってくる、若者言葉で言うと、テンション(tension)があがると
言いますか。」

 高山市民文化会館の財津和夫コンサート2010は、「そういう」コンサートとなりました。特に、
「今日と明日の間」、「急行の停まる街」、「メルティング」、「君の指」、「たったひとりのオーディ
エンス」、「幸せは始まっていたのに」、「こもれび」、「青春の影」と、財津さんの高山市内の散
策で受けたメロウ(mellow)でエモーション(emotion)な心模様がサウンド・コンセプト(sound
concept)によくでたコンサートです。

 「高山の古い街並みを散策しまして、きれいです。陣屋に行きまして、歴史をひも解いてみま
した。古いものがいっぱい残っていまして、きれいな街並みを歩いて、こうあるべきだと思いまし
た。忘れていたものを学ばなければいけません。
 心の空気をいっぱいに吸収して、こういう街にくると、ヒュッと疲れが吹っ飛ぶ、そんな気にな
りました。きれいな街並みを歩きながら、また来ようかと思いました。ホントですよ。」

 「こんな年令になって、歌をうたって拍手ももらえる。高山の古い街並みのよさのように、古い
人間でも、いいねと言われるように頑張ってやりたい。」と言って、午後9時にコンサートは終演。
会場の外、夜空には満月が出ています。

 アンコールの時に、これも高山名物の赤いさるぽぽ(人形)を抱えて財津さんが登場しまして、
ステージ上のボトルのテーブルに置いて財津さん、最後まで高山ブランドのテンションでした。

 ミュージシャン 財津和夫(V G Pf)
           柳澤二三夫(G)
           山内和義(B)
           小泉信彦(Pf)
           田中トオル(Ds)


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国技と国代表。  national sport and delegation

2010-06-22 19:48:10 | 日記
 (1)日本相撲協会の統治能力(governance)が崩壊(break down)。国技の名のもとに、
国、メディアの庇護のもと、もともと統治能力があったのか、あやしいものだが。
 探せば次ぎから次の不祥事だ。極まったのが、暴力団がらみの野球賭博。国技の名のもと
に、かっては地方巡業の興業に暴力団関係がかかわっていたとされて、そういう風土が絶ち
切れないでいた実態。力士教育以前の、協会自体の教育指導(文科省)がなおざりにされた。

 野球賭博申告者は65名(6.23現在)、氏名の公表はない。他人まかせの協会体質。
相撲協会の財政、経営の透明性、力士の社会常識からはずれたバブル金銭感覚、所得には、
以前から社会乖離(かいり)性があった。
 パラドックス(paradox)として、そのバブル金銭感覚が魅力の力士願望でもあるのだろう。統
治能力(governance)が働いてこその、夢のようなバブル(bubble)金銭感覚だった。

 協会関係者の本場所開催中止の危機に、「申告者65人。力士全体700人の1割にも満
たない。なぜ連帯責任を取らなければならないのか。」
 賭博容疑(しかし、自己申告)者65人の「数」にまず驚くのに、追い打ちをかけるこの程度
の反省のない社会常識から逸脱した認識には、ア然とする。

 それなら、まず65人全員の氏名を公表すべきだ。テレビ中継に出番のある力士(幕内)
だけでも、40~50名は十分いる。氏名を隠して、暴力団とかかわりのある賭博行為者を
メディアを通して土俵に登場させるわけにはいかない。社会正義のルールがある。
 以前からもそうだが、社会常識から大きくはずれた①日本相撲協会の体質改革、よくわか
らない②国技からの離脱、③文化、スポーツとしての再建の見直しをはかる好機とすべきだ。


 (2)ワールド杯サッカー南アフリカ大会。風のメッシ、ルイスファビアーノ、スナイダー、ロナル
ドのアルゼンチン、ブラジル、オランダ、ポルトガル代表の個人スキル、組織的パスワーク、
理論的ディフェンス能力には従来の世界レベルを彷彿とさせるに十分な能力を見ることができ
る。
 しかし、強豪といわれたフランス代表の崩壊、イタリア、イングランド、スペインのいまままで
にない不調は、どうしたのか。特に、かってのプラティニ、ジダンのスーパープレーヤーに代表
される前回大会準優勝国のフランス代表のチーム崩壊は、監督批判のFWプレーヤーの追放、
帰国を受けて大統領のメディア登場にまで発展して、深刻だ。イングランド代表のチーム内も
おかしい。

 破格の契約金額で、国を超えたクラブチームで活動する各国代表プレーヤーの意識に変化
はあるのか。しかし、スポーツ世界最高ランクの大会だ。世界注視の中でのその実力(skill)
評価にかける意識は高い。どうも変だ。

 日本代表チームにもある、ディフェンス中心のフォーメーション(formation)が主流の大会と
いわれるが、第9日現在の1試合平均得点が2点に満たず、過去最低だった90年大会の
2.2得点にも遠く及ばない。
 ようやく第11日のポルトガル代表が一気に7点と気を吐いた。南アフリカの冬の季節(通常、
ワールド杯は真夏の大会)、高地での大会のボールコントロール、フィジカルコンディショニン
グの影響があるのか。

 さらに熱戦は続く。波乱の大会、日本代表にもチャンスは開けている。

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3%の全体像が。  can't indicate a total program

2010-06-21 20:26:24 | 日記
 (1)GDPの実質(物価上昇分を除く)成長率。昨年末の見通し1.4%から2.6%に2倍
近く上方修正する。
 中国、インドのアジア新興国向け輸出が好調で、これに対応する企業の設備投資も拡大
して、相乗的効果が見込まれる。財源と費用対効果問題はあるが、高校無償化、子ども
手当の支給等経済政策で個人消費にも回復基調は見込まれる。
 さらに参院選に向けたマニフェストでは、民主党は経済成長率3%(20年までの平均数値)
を目指す。

 (2)一方、税収減は深刻で、今年度も50兆円弱の赤字財政。財源不足を税制改革(消費
税増税)で補てんしようという論議が盛んだ。税制、とりわけ消費税増税となれば、直接、
消費、高年令化社会への影響も大きく、生活保障への納得のいくメリハリがつけれるのか、
また非課税所得業種への高い透明性、公平性も求められて、消費低迷を増長し、経済不況
のスパイラル(spiral)に陥りかねない。

 (3)参院選に向けた各党のマニフェストの検証が、各種利益代表団体で実施された。総じて
政策実現の具体性、透明性に欠けると、財政的裏付け、政策実行のトータル・プログラムが
描けないマニフェストの評価は低い。
 ①郵政事業の見直しによるサービス向上にあわせた資金集中の使途目的、民間競合をどう
調整、整備するのか。②ガソリン税の暫定税率廃止と③高速道路無料化、④子ども手当全額
支給見直しへ向けた展望、トータル・プログラム、経済効果スキーム(sheme)が見えない。
⑤20年までには健全化を目指す財政的裏付けになる、年次的財源スキームはどうなるのか。

 (4)何をするのか以前に、前回選挙で何を約束し、どう実行して、どういう効果、果実を生んだ
のかの検証が大切だ。
 前政権の8か月についても評価した。「事業仕分け」以外は厳しい評価となった。「事業仕分
け」も、その後の実施状況、実施効果の「検証」が欠かせない。さらに今後の改善にいかすその
「検証」こそがプリンサパル(principal)だ。

 ①中小企業向け支払猶予融資制度(moratorium)の実施状況効果はどうだったのか。②高
速道路無料化実験の後退プロセス、③政治主導の機能化と問題点、改善についても、いまだ
に法的スタンスの整備のない国家戦略室の機能とあわせて、検証が必要だ。

 (5)もう既得権政治の自民党時代に戻ることは許されない。民主党の政治基盤が否定された
訳ではない中で、国民生活全体の精度の高い政治改革への検証だ。
 経済成長率3%による入口論だけでなく、経済、財政、福祉、教育、社会の全体像(total
program)を描いて示すべきだ。

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もう半歩先の差。僅差の完敗。 world cup soccer 2010

2010-06-20 20:40:34 | 日記
 ワールド杯サッカー南アフリカ大会第9日。日本対オランダ。世界ランク4位のオランダ
は、絶対勝つというより、「絶対負けない(second to none)」余裕のゲーム戦略シフト
(strategic shift of game)できた。表現していた。
 その分、日本代表は前半はオランダの少々のゆったりとあわてない攻撃にディフェンスが
機能して、むしろ日本代表のカウンター攻撃が目立つゲームとなった(シュート数だけなら
日本代表の方が多い)。

 しかし、前・後半を通してオランダのディフェンダーは日本代表の攻撃を受けても、ほと
んどインゴール・コースを防いだディフェンスで、決定的なシュートを打たせない。日本代
表のイマジネーションとパス・コントロールの(パスボールを足元でトラップし止める)精度
に問題があった。

 最後の最後、後半45分に一度だけ日本代表の決定的なインゴール・シュートが開いた。
カメルーン戦の松井(MF)同様、右サイドを抜けた今度は長友(DF)がゴールポスト左側に
クロスを流して、それに合わせたオランダディフェンダーに半歩せり勝った岡崎(MF)がシ
ュートを放ったが、シュート態勢がもう「半歩」先についていかずに(トラップ、フェイントもか
ける余裕もなく)クロスバーの上をはずれる。

 オランダディフェンダーが小柄な岡崎をマークしていたので、たとえば当りに強いプレー
ヤー(本田)や長身のプレーヤー(中沢、闘利王)が攻撃に参加していれば、局面は変わっ
ていたかもしれない、唯一の決定的なチャンスだった。

 オランダの得点は、後半早々、日本ゴール前の攻防のボールを中盤にいた攻撃の中心、
スナイダー(MF)に戻して前がぽっかりあいたインゴール・シュートコースからの強烈なミ
ドルシュートで、ゴールキーパーの両手をはじいての、インゴール。日本代表のゴールキー
パーとしては、防げたシュートだったと思う。

 しかし、それ以外オランダの決定的なシュート2本を防いだゴールキーパーとしては、差
し引き△1点の貢献だった。
 インゴール・コースを防ぐオランダのディフェンスの巧みさが、この試合は「絶対に負けな
い」というオランダのあわてない、余裕のゲーム戦略シフトを表現していた。
 それがまた、1対0の僅差の完敗にもつながり、パラドックス(paradox)としてのあわて
ないオランダの攻撃の裏をつけないまま、日本代表が決定的なチャンスを開けなかった
ゲームでもあった。
 日本代表のイマジネーションとパスコントロールの精度に問題があった。

 日本代表のゲーム後のプレーヤーインタヴューでは、疲労の面影は表情からはなく、南
アフリカの冬の季節の大会と高地ゲームに機能したいいコンディショニングがうかがえる。
 1次リーグ突破をかけてのデンマークとのゲームに期待をもたせるに十分な表情(コンデ
ィショニング)だ。1次リーグ突破の光りが見えた。

 日本代表は、堅実な組織的プレーの中に、インゴール・シュートコースを開く、つながる
「イマジネーション」プレーが求められる。
 カメルーン戦での右サイドを突破した松井(MF)の、相手ディフェンダーを左にフェイント
でかわしてからのゴール前のクロスボールのようにだ。

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安保と大学とメディア。

2010-06-19 19:56:07 | 日記
 (1)日米安保改定(1960年)から50年。見直しの節目とすべきだ。米国からも極東
アジア安全保障の日本の役割の拡大を求める意見(安全保障担当者)もある。
 日本には、国際紛争を解決する手段としての戦力を保持しない憲法上の制約もあり、
唯一の被爆国として非核三原則(持たず、つくらず、持込ませず)の平和戦略もあり、とり
うる戦略も限られてくる。

 こうした理念のもとに、米国の「核のない世界」戦略、米中接近を基調とした近年の国際
政治情勢の安定を分析、検証したあたらしい日米安保体制のフレームワーク(frame work)
を構築する機会としたい。日米協力関係は、軍事同盟から、政治(外交)、経済、環境、技
術開発協力関係へとシフトされる国際情勢が背景だ。

 主権国家の日本の中に、とりわけ沖縄に集中する駐留米軍基地という「治外法権(extraterritoriality)」
が沖縄返還(1972年)後38年たっても、現存することの「異常性(abnormalism)」を正し、
回復することが優先だ。

 米国の責任押し付けの安保体制に、今も継承するのかのような占領政策に対して、米軍基
地再編に向けてのあたらしい安保体制のフレームワークづくり、取組みが求められる50年目
の節目だ。

 (2)地域文化の発信源としての大学の役割に期待している。大学の持つ①高度な教育研究
能力、②政治、経済、科学理論性、③先端的な技術開発能力を地域社会と共有し、効果的に
地域社会に発信し、シフトして発展に寄与するフレームワーク。

 公立大学が増えている。全国で80大学、ここ10年間で60%の増加だ。安定不況時代
を背景として、大学進学も地元志向が中心となり、また地方、地域も大学が所在することに
よる、教育、文化、経済効果への期待も大きい。
 地域と一体となった大学教育の特性も打出しやすく、地域文化の発信源としての大学に期
待する。

 (3)メディアはどうか。民放テレビのニュース番組を見る機会があった。たびたび、頻繁にCM
(commercial)でニュースが分断されて、結局、報道性の核心が損なわれた。民放の場合、
CMが収入源のため、メディア経営の中に占めるCMの比率は大きいわけだが、配慮に欠けた
CMの露骨な露出もどうかと思うし、ニュース番組での編集の仕方、工夫もあるだろう。

 かと言って、有無を言わせず国民から受信料を徴収してのNHKの資金管理システムには、
公平性、公正性(つまり100%徴収できない)から、必ずしも費用対効果の高いものには
なっていない。
 NHKの場合、番組が意味もなく中断されることのない、高い質の報道力はある。

 NHKは、ワールド杯サッカー全試合中継を謳っている。放送中、民放中継を念頭に「(NHKは)
CMはありません。」と発言したことに民放連がクレームをつけた。
 NHKの自由競争でない制度上のアドバンテージ(advantage)性を笠に着ての、民放中継へ
の発言は、配慮には欠けた。

 ともに、テレビ放送番組の質の劣化(inferior)を示した。

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