最初にジャンプで広告を見た時、「ネット漫画かあ・・・。」って率直に思いました
俺の使ってるPCって中古の大分ガタが来ちゃってる奴だから不具合やフリーズが頻繁に多発するんですよね
だから、「ちゃんと読めるかな・・・?」と思ったら、案の定表示されないページがいくつかあって、
何度もアクセスしてようやっとちゃんと読めた感じでした
やっぱり漫画は紙だわ。。と思いつつ、
KAITOさんならばチェックしないわけにはございません
前作のバディストライクの時、毎週一回も欠かさずファンレター(or葉書)送り続けましたからね!(ドヤ顔)
KAITOさんはサンデーの「暁の暴君」のアシスタントをやっていたそうで、それは打ち切りになっちゃったんですけど
その後もサンデー作家の飲み会によく出席してて「天野めぐみ」のねこぐちさんと絡んだりもしてたんで
なんとなく「これサンデーに行く流れかなあ。」って漠然と考えていたんです
そしたら、普通にジャンプ+じゃないですか
普通に・・・
っていうか、恐らく本誌ではダメになったからネットに流れたと思うんですけど
やっぱり、前作の11週打ち切りっていうのはファン的にも相当堪えるものがあって、
どうでもいい作家がそういう目に遭っても「ふーん。」で済むんですけど
ファンレター出すほど好きな作家がそういう事になっちゃうと、「ああ・・・。」ってなっちゃうじゃないですか
その傷を引きずり続けたままここまで来てたんですけど、まさかこんなに復帰が早いなんて思いもしなくて、
結構心情的にはこんがらがってましたね(笑
俺はこんなにKAITOさんの事大好きなのに、
世間はそうでもないのかな。ってよく考えてて
それで「うーん・・・。」ってなっちゃう事も多かったです
人の好みはそれぞれだから、それは仕方無い事ではあるんですけど、
例えば「クロス・マネジ」の4巻の28話にずっと練習し続けたプレイを、
ようやく初めて成功させる事が出来て言葉にならない喜びを感じている深空のシーンがあるんです
ああいう場面の、、、本当に純朴で胸に来る、堅実だからこそリアリティをもって感動が伝わって来る、
そういう素晴らしさを伝えたくて伝えたくてどうしようもない気持ちに駆られたりもするんですよね
そういう意味じゃ自分はなんてちんけな存在なんだ。。と感じる事もあったりもするのですが(笑
とにかくKAITOさんに「勝って欲しい」
漫画は勝ち負けじゃない、
そんな事ははっきりいって承知の上で、
それでも敢えて「勝って欲しい」、そんな風にずっと思ってるんです。
今作「青のフラッグ」は恋愛漫画です
分かりやすく他作品の名を挙げると、KAITOさん流の「とらドラ!」ってところでしょうか
つまりは、既に好きな相手がいる女の子の恋を応援する、、、って感じです
その過程で発生する甘酸っぱい青春の物語。。という印象の漫画で
早くも面白い、
そして、続きが気になる作品に仕上がっています
現時点で太一は空勢さんに恋なんかはしていないけど、
多分これから色々な経験を経て恋していっちゃうんじゃないかな~、って思うと楽しみですね
途中、太一が空勢さんに怒ったシーンがありました
自分の云う事をすべて真に受けて、その結果髪をショートにしてしまった事に罪悪感と苛立ちを感じて
思わずやり場の無い怒りをぶつけてしまう、いかにも思春期っぽいシーンなのですが
なんかその・・・そうなっちゃった過程もちょっとリアルで良かったんですよね
「あの人が好きだ」って言ってる子に、初めから「無理だよ。」とは言いづらいじゃないですか?
正直本命っぽい女の子がいるとはいえ、それが本当に本命なのかも分からない訳で
そこは幼馴染だけど疎遠気味~って設定がめっちゃ活きてるんですよね
だから、「曖昧だったから」、なんとなく協力した~って流れだと捉えてるんですけど
まさか髪を切られちゃったら、話が別になって来るじゃないですか(笑
なんかそのね、リアルでありそうな流れっていうか・・・
そういうのがKAITO流って事なんですよね
身勝手ではあるけれど、
なんでもホイホイ言う事聴いてこられたらああいう風に怒ってしまう気持ちも分かるし、
確証がなかったから、最初から言わなかった気持ちも分かるし、、、
太一は、恋愛漫画の主人公でも頼れるタイプだったり、気が効くタイプだったりはしません
普通の人と同じようにコンプレックスを感じ、卑屈な一面も目立つ至って有り体な少年です
だからこそ、ここから成長してくであろう成長型の主人公なのです
空勢さんも、また同じです
誰もが羨むスーパーヒロインではなく、
コンプレックスだらけの、欠点だらけの、ちょっと歪だけど、そんな部分がいじらしい可愛い女の子です
でも、そんな風に、一歩一歩成長していくタイプのラブコメがあったっていいじゃないですか
太一も、空勢さんも、まだまだこれから、二人の成長も進展も、まだまだここから。
KAITO流なのは、こと恋愛漫画になっても驚くほど変わってませんでした
最初がダメだったからこそ、
一歩一歩踏み出して変わって行く、そんな誠実で堅実な作劇―――――――。
まだまだコンプレックスだらけの太一が変わっていく過程を拝むのも、
まだまだ引っこみ思案の空勢さんが変わっていく過程を拝むのも、個人的にどっちもめちゃくちゃ楽しみなんです
どうしたってシンプルには行かない、複雑に絡まって行く(であろう)恋愛作劇、これから毎週ジャンプ+で読むのが楽しみです
気が早いですが、コミックスで読めるのを今から心待ちにしています。
ああ・・・肝心な事を書くのを忘れてました
今作のヒロインである空勢さん、めっちゃキュートでむちゃくちゃ可愛いです・・・笑
今までのKAITO作品にはそこまでいなかったような、小動物系の健気でいじらしい女の子です
表情も豊かで、仕草も女の子女の子しててキュンと来ちゃう、太一が恋して行く(でしょう)のも納得の可愛さに仕上がっています
こんな女の子とのラブストーリー、それが無料で読めるのに、読まない手はないですよ。
3度目の正直、今度こそ真っ当に評価されて成功して欲しいです。応援の想いを込めて・・・。
余談:
個人的にバトルえんぴつが出て来たのがすっごく良かった、っていうか、世代ドンピシャなんで興奮してしまいました・・・!
また、いっぱい遊ぶ為に、いっぱいバトえん持って来る空勢さんめっちゃ可愛いなあ(笑
そういう「純粋なヒロイン力の高さ」もすこぶる高い新作に仕上がってるんで、
なんの先入観もなしに読んでみてほしい
そして、KAITOさんらしい「コンプレックスとの対峙」の表現もところどころ冴え渡っているので、
そういう意味ではクロマネやバディストが好きだった方にも響くんじゃないでしょうか。って事でやたら長くなってしまいましたが、これからも推していきますので。