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優しさが仇に 透明人間の骨 第十話「γ」 感想(ジャンプ+)

2017-12-05 | 荻野純










すっかり展開もほのぼのと楽しくなって来てたんですけど、
ここでまさかの流血展開が来るとは・・・いや、ちょっとだけ思ってました(笑
今までの流れからすると“明らかに明るすぎる”雰囲気でお話が進んでましたもんね
これは「何か」が待ってるんじゃないか?と感じながら読んでたら案の定トラブルが起きて、
読み終えた後は「おお・・・」って正直感情揺さぶられてしまいましたね。

以前の感想で、
花は人殺しであると同時に他人(伽奈)を救った人物でもある~みたいな事を書いたと思うんですけど、
逆にその救済が相手の逆恨みを買ってしまい、復讐を生んで、その結果伽奈が刺されてしまいました
伽奈の為に尽くした優しさが逆に仇となって悲惨な事態を生んでしまった、、、という
皮肉的であり尚且つ残酷な展開に仕上がっていて正直面白かったですね
「面白い」というのは語弊があるかもしれませんけど、
こういうダークな展開は個人的には好みです。

自分が良かれと思ってやった行動でも、
結果的に裏目に出てしまう事って正直当たり前のように存在してして
今回のようなケースはその最たるものですけど、
これもまた複雑な事案というか
元々傷付けたくて始めたわけではない事が
結果的に誰かを傷付け苦しめてしまう・・・っていうのは
本人(花)的にもショックでしょうし、周りもきっとショックでしょうね
特に伽奈は部活に勤しむキャラでもあったわけで、きっと「夢」も奪ってしまう展開にもなるんだろうなあ・・・。
(もっと深刻な展開になる事も十分あり得るのが尚怖いですが)。


直前のやりとりから察するに、
予想としては嫌悪されないパターンも考えられますけど、
逆にこの漫画ならその反対側を往く展開もあり得るのが怖いですね
なんといっても勧善懲悪から外れた白黒付かない正義を描いている作品(だと思う)ですから
そう考えると次回を読むのが楽しみでもあり、怖くもあり・・・でも、こういう過度にシリアスな漫画も必要だと思う
だから、個人的には相変わらず大手振って堂々と支持して行きたいですね
タイトルもγですし、荻野純さんの漫画らしい心揺さぶられる第十話でした。

これを見た栞先輩の反応は?とか、
実家の反応は?だとか、
その他諸々の気になる要素も多々あるんですが、
早くも自首云々のセリフが出て来た事を考慮すると、
本作は結構早いテンポできれいに完結しそうな予感もします
思えば、γもそんな感じだったな~って思うと、5巻以内に収まりそうな気もして来ました
その辺も含めて実際どういう形に収まっていくのか・・・期待&注目ですね
ただどういう形になってもゴールラインははっきりと見えているので、
終わり際は前作の様に美しくまとめてくれる、と断言出来る

個人的には、
今まで散々苦労して来た分、
花には幸せになって欲しいですけどね・・・
栞先輩大好きな花の描写にも素直にニヤニヤ出来た、
そんな明暗両方楽しめる素敵で胸に突き刺さる2週間ぶりの最新話、素晴らしかったです。






あと、公園の背景描写が美麗で流石でした!