サブカルチャーマシンガン

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文字通り透明に。 透明人間の骨 第十一話「ひとりごと」 感想(ジャンプ+)

2017-12-12 | 荻野純










ある意味「自分のせいで」友達が刺されてしまった事実。
一時期は「自分のおかげで」友達を救えたのだけれど、
今はそれが仇になってしまった、
そんな現実に花が苦しむお話・・・でした。

正直、こういうダークなお話は大好きですね
なんでしょうね、ちょっと百合も想像出来るわちゃわちゃしたシーンがこの間まであって、
それもめっちゃ楽しんでたはずなのに、今回のような限りなく深淵に近いお話を読んでも楽しんでいる
けど、それは矛盾している訳ではなく、きっとネガもポジも自分の中にあるものだから、
やはり「どっちも(表現として)必要としている」って事なんでしょうね
きっとどっちか一方だけだったらやっぱり一面的だと思うんですよ
そうではない良さがこの漫画にはあると感じてます。


あの様子だと、
重体なのは間違いないでしょうし、
自問自答に精神を費やしても仕様がない展開だと思う
そんな葛藤に近い何か・・・が延々と続いていく構成といい、
自分の中の深淵に潜り込むような表現の妙といい、
今週も本誌では決して出来ない挑戦的な内容に仕上がっていてとても面白かった
多分、こういう漫画はあんまりないんじゃないか、って思うので
その意味では「入口が広い」とは言い切れない気もしますけど、
だからこそ「新しい」漫画に成り得ていると思う

精神の限界を超えて、
遂に透明人間そのものになってしまった?花の行方、、、というか、行く末が非常に気になりますが、
少し前までポジティブな展開で来てただけにここからどうやって「答え」に導いていくのか・・・
が、また物凄く気になりますね
自首しよう云々のセリフが出て来た時は早くも終わりが近いのかな?って思いましたが、
こういう展開を挟んでくるとなるとまた紆余曲折待ってそうでワクワクしますね
来週には単行本2巻も発売するのでそちらもまた楽しみです。








それにしてもこの漫画、スッキリしていて非常に読みやすいですね・・・笑
尚且つ31ページ連載である必然性も感じられるのが流石です。