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深淵へ——— 透明人間の骨 第十二話「邂逅」 感想(ジャンプ+)

2017-12-19 | 荻野純










あれから、
花は死ぬことも出来ず自首する事も出来ず
ずっと透明になったまま彷徨い続けていました
ある意味答えが出せてない、曖昧な状態が続いてるんだと思いますけど
恐らく人生には今週のような期間も必要なんでしょうね
迷走するのも
混迷するのも、
妥協ではなく(きっと)選択肢の一部だと思うんですよ
何も選べず、
何処にも行けず、
ただ“誰にも気にされないで”
一人で深淵を歩き続ける花の心境が演出によって伝わって来る、そんな回でした。

おそらく、これを19ページとかでやってたら
とてつもなくストーリーが進むのが遅くなってたと思うんですけど、
31ページだからこそ贅沢にページを演出的に割り切る事が出来るというか、
ある意味「31ページ連載である必然性」が如実に出まくっていたお話だったかと
個人的にこういう痛みを伴うくらい冷徹で淡々としている漫画は大好物なので、
その意味でもセリフではなく行動で花の孤独感ややりきれなさが伝わって来て良かったなあ、と。


透明人間の骨と出会うシーンは、
ヤンジャンに掲載された読切でもあったシーンでした
ただ、あの時よりも今回の方が意図はよく伝わって来ましたね
あの骨は、きっと花と同じような境遇の人が何も答えを出せずに、
ただ一人で寂しく息絶えていった痕跡・・・なんだと思います
そして、それがある種の“罰”でもあったのかと
ずっと透明なまま、
金輪際誰にも気にされずに寂しく生きる、、、
それが今現在、そして「これから」も?な花の相様ですが、
最後に一人部屋の中でじっと待っている栞の存在・・・がネックになって来そうな予感もします

取り敢えず、毎週毎週オチが気になるものに仕上がってるのが改めて「良い漫画だなー。」って感じますね・・・笑
来週分もまた楽しみです。そして、コミックス2巻は今日発売!帰りに買って来ます♪