パスピエ「ネオンと虎」を買った。
最初は、ラジオから流れて来た「マッカメッカ」が無性に気になって、
歌詞の意味はよく分からんしアレンジはやたら高速だしめっちゃ早口だし・・・と
兎角(良い意味で)ひねくれているポップ・ミュージックだな~と思いずっと引っかかってました
で、先日購入したんですがやっぱりその「マッカメッカ」が抜群に良い
一見意味不明なようでいて、
その実何かしらの意味があるように感じさせる・・・という
そういう方法論で聴かせる音楽に久々に出会ったな、というか、
そのバランス感覚が絶妙で一発で気に入ってしまいましたね。
そういえば、所謂最近のバンドにカテゴライズされるような音楽は
割とストレートなイメージが随分先行してたなあ、って思うんだけど
そういう点では適度に捻ってて適度に分かりやすいこういう音楽は確かに目立つような気がする
全体的に語感重視でありながら、時にメッセージ性にも繋がるような強い言葉が不意に出てくるセンス、、、
所謂有意味と無意味の塩梅に優れている聴かせ方が出来る、という点が本作及びこのバンドのストロングポイントかなあ。
って個人的には思いました。
「マッカメッカ」とかは、
最近のフェス層にもバッチリはまりそうな高速でノリの良いキャッチーな名曲なんですけど、
逆にタイトル曲「ネオンと虎」「オレンジ」辺りは80'sの懐かしくて心地良いアレンジが光っていて、
歌詞だけではなくアレンジに関しても古いも新しいも両方取り込んだバランス感覚に長けた構成になっていて、
そういう、今風のサウンドもノスタルジックなサウンドも同時に楽しめる奥行きの広さもまた面白いアルバムですね
かと思えば、そのどちらでもない超ストレートなポジティブソング「トビウオ」、
シンプルなバラッド「かくれんぼ」、和風テイスト光る「恐るべき真実」・・・など
全方位を射貫けるんじゃないか?と思う位幅広く抜け目の無い構成も光っている音源になってます
曲数としては全7曲、約30分のアルバム、、、というか、ミニアルバムなんですけど
実質アルバムのような多彩さが感じられるのも秀逸な作品になってるかな、と。
パスピエは、
今作で初めて聴いたんですけど、
きっかけとなった「マッカメッカ」以外の曲もここ数日しょっちゅう聴いていて、
想像以上にユニークで、かつ、“真っ当な”ロックバンドだと思いました
センスだけでなんとなくやっているような音楽ではなく、
しっかりとした音楽の下地があり、
どの層にも対応出来るようなレンジの広さが強みだな~、と
その上で、割と「パスピエはこういうバンド」というレッテルを貼らせないようにしている所があるというか、
そういう点ではひねくれているんですけど、逆に考えればイメージ重視ではなく曲重視な部分が強くて、
本当に音楽好きなんだなー、って真っ直ぐに伝わって来るトコが凄く正しいなって。
兎角、一筋縄ではいかないセンスと地力を持ったおもしろいバンドでした。
今後も過去作や新譜などチェックして行きたいです!
ライブも観てみたい。