サブカルチャーマシンガン

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「SHISHAMO5」全曲レビューその13「私の夜明け」

2020-01-29 | SHISHAMO5全曲レビュー
この曲で、最後です。







今日もやっぱり傷ついた
生きることは傷つくこと
誰かの心無い言葉で
毎日ちょっとずつ傷を増やしてゆく






この曲は・・・
何から語ればいいのか。。
兎に角、自分の中で大切にしている曲なので、
生半可な言葉では形容したくないんですけど、
そうですね、
実は昨日の夜、
真夜中に布団の中で泣いてたりしたんですけど、
その時はこれまでにあった色々な理不尽な事を思い出して泣いてたりしたんです
でも、
それって(個人的には)「普通」だと思うんです
いつだってフルパワーで元気はつらつ!みたいな人間の方が少ないと思うし、
要はそれを表に出すか出さないか、ですよね
自分はね、
そういうのを表に出しちゃうと(ある意味)それを免罪符にしちゃいそうだから、
何とか極力、、、そう、極力抑えて「それでも」踏ん張っている姿を他人に見せたいタイプなんです
ま、ちょいちょい零してますけどね!(爆
ただ、そういう気持ちに寄り添ってくれる曲って自分にとっては重要で、
この曲は昨日もずっと聴いてたように、究極的に個人の孤独に寄り添ってくれるタイプの曲だと思うんですね。



「なんで私ばかり」心のどこかでいつも思ってる
それでも人は言う「辛いのはあなただけじゃない」
そんな言葉が聞きたいわけじゃない
分ってるくせにな




この曲は、
ある意味自分そのものだと言える楽曲です
自分が普段思ってる事がオブラートなしでそのまんま歌われている印象で、
だから、先日・・・いや、先月も演奏してくれたんで2回目か、
生で2回聴いたら2回とも泣いてしまうくらい感情移入してしまいましたね
自分がして来た事が理不尽に報われなかったり、
自分が間違ってない。。という気持ちがあったり、
結構・・・
自己否定だけではなく、
その先のモヤモヤもしっかり歌ってくれてると思うんです
ネガティブな感情を吐き出す歌やバンドはいっぱい居たけど、
「私、間違っていないはずなのに」なんて歌詞を歌ってくれたバンドはSHISHAMOが(自分にとって)、
初めてな気がしてそういう意味合いでも最初に聴いて「ハッ」としてしまった曲でもありました
頑張れば頑張るほど「何か」が遠のいていく感覚、
思い遣りの気持ちが不意にされた失望感、
そんな自分を惨めに思う本心。
「みんな辛いんだから」「それでも頑張っていきてる」なんて正論が空々しくなる日だって誰にでもある
そういう時に欲しい言葉って決して正論なんかではなく、ただ気持ちに寄り添って欲しいだけ、なんです
だから、この曲を聴くと、個人的には気持ち泣けるし、浸れるし、感情移入するし、
ライブで聴くとそのまんま泣いちゃう自分もいるし・・・
言葉で説明すればこういう感じなんですけど、
言葉で説明出来ない。
そんな良さも確実にある曲なんで、この曲は出来れば直に(音源で)聴いてみて欲しい楽曲です
自分の中にある葛藤や苦悩、報われない気持ち、根源的な悲しみ、、、に触れてくれて
そういう感情に寄り添ってくれる効能のある大事な大事な一曲
ずっとライブで聴きたい、と思ってたので、
年末年始と2回も生で聴けて本当に嬉しかった・・・!




曲調的には、
シンプルなバラッドです。
弾き語り風に始まって、ちょっとずつバンドサウンドに変化していく
決して派手な曲ではないですが、しっとりと心地良く聴ける気持ち良さがあります
更に、基本鬱屈とした心境を丁寧に描いている類の楽曲なんですが、
最後の最後で、
「歩いていける」って歌詞があるのがまた個人的に聴いててグッと来ます
そういう色々なペーソスを抱えつつ、それでも日々の喜びに興じて、踏ん張って進んでいく。
その終わり方と子供たちの歌声で終わるアウトロが秀逸でそれはそれで聴いてて気持ち泣けるポイントです
十字架を背負いながらも生きる事を選びたい、そういう心情が表れてるのも大好きだと言える楽曲、
その多面的な部分もまた人間らしいな、と思えていとおしいと感じる、
現時点でSHISHAMOの中で1番好きな曲ですね。
(「ほら、笑ってる」「水色の日々」も捨てがたいけど笑)。




誰にも気づいてなんか貰えないから
今日も一人でちょっとだけ泣くんだよ
辛いって言葉、いつから言えなくなったんだろう
いつから言っちゃいけなくなったんだろう



あなたに私の悲しみなんて分からない
だれにも私の苦しみなんて理解出来ない
そんな自分を、ちっぽけで、みじめだと思う。
だから、一人で孤独に涙する。
そういう曲で・・・・・
そういう曲だから、
自分は大好きで、心の底から名曲だと思える楽曲ですね。
人を勇気付けるのは、何も前向きな心情だけじゃない、っていう。
・・・本当に、大切な曲です。
それが、
そう思える事がすべて、ですね。