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サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

GRAPEVINE「SPRING TOUR」@中野サンプラザ 22.3.18

2022-04-18 | LIVE










先月の18日にGRAPEVINEのライブを観に中野サンプラザに行ってました。







GRAPEVINEは、自分が小学生の頃にTRICERATOPSやくるり等と一緒に台頭して来たバンドですが、
自分が初めてバインの音楽に触れたのは今も続いてるミュージックステーションでの「スロウ」でした。
ライブに関しても勿論経験済み・・・だったんですけど、
自分のブログ調べてみたら、
なんと2009年の11月以来約12年半ぶり(!)の参加でした。。
その時から閲覧されてる読者さんとか居ますかね?笑
 我ながら小学生の頃からファンならもうちょっと行っとけよとセルフツッコミ不可避なんですが、
でも逆に言えばそれだけの期間ライブ参加のブランクがあっても、
「今でも」「普通に」ライブを定期的かつ精力的にこなされてるのも正直スゴいですよね。
2009年の頃は経済的に今よりも余裕無かったから物販とかほぼ買えてなかったですが、
今は普通に買えてる事実がまたブログ初期と比べて成長はしてるかな?と。
今気付いたけど、
自分もまたそんだけ長くブログやってるって事なんですよね・・・しみじみ。。










この日は大雨の上にかなり気温が低い日で、
田中さんもMCで「スプリングというには寒い日ですが・・・」とか言ってたような気はする笑
ただ、中野サンプラザは千葉県から割と近め&交通費少な目で行けるし、
音響も好きだし中野自体も好きなんでかなりお気に入りのハコの一つです。
そんな中野サンプラザでバインが観れる~という時点で大雨とか別にいいかな、と。

でも、
1曲目が「虎を放つ」だったのは痺れたね
今年寅年だし自分も年男だし、何より「ここまで来たのなら覚悟はいいかい」という冒頭のフレーズが、
なんか色々な意味でグッと来たというか、バンドのストーリー的にも、リスナー的にも・・・。
なんというか、凄く問いかけられてる気がしたしバンド自身にも問いかけてる気がして、
ある意味想像以上に1曲目が似合う曲だな、、、という発見も含めて面白かったですね。
そこから、「Alright」「EVIL EYE」と一気に開けていく構成も見事だった
序盤から既にノリノリな気分にさせられつつ、
ここで、
令和っぽくシティポップスの香りもする「目覚ましはいつも鳴りやまない」を心地良く響かせる
この曲は最近散歩してる最中とかにもよく聴いてるのでそれ込みで嬉しい選曲。
大人っぽくもある落ち着いたアンサンブルもとても気持ち良かった。

刺激的かつ攻撃的な「Metamorphose」、
ポップで優しい「雪解け」、
青春の匂いが聴き手を包み込む「ジュブナイル」とこの日は本当色々な作品から演奏されてました
その後の「BABEL」「Neo Burlesque」の怒涛のロック・モードも痛快でしたね
吐き捨てるように歌う田中さんのボーカリゼイションとアンサンブルの高揚感が素晴らしく。。


そこから、
この日一番❝令和のバイン❞を感じさせたエポックメイキングな名曲「ねずみ浄土」、
ライブで聴くとより洗練された音像に仕上がっててとても素敵でした
最後の、
「好き嫌いはよせ」のハモリの美しさと、
フレーズのハッとさせられる感じ・・・は今のバインらしい柔軟さが良く出てて象徴的でしたね。
全然老け込んでる感じが音からしないのがやっぱりカッコよい。
 次が「KINGDOM COME」だったんですが、
この曲のガチファンだったのか、
前で観ていた方がガッツポーズされてたのは凄く印象的でしたね。。笑
ただ、それも理解出来るくらいにバイン流の王道ロックが高らかに鳴ってて最高のアクトでした。
何気に前の曲と通じる部分も(歌詞的に)個人的に感じたり繋がり的にもベターでしたね。

そこから、
今度は美メロを聴かせる「世界が変わるにつれて」~からの、
温か味のあるバラッド「アナザーワールド」の流れもとても良かった
田中さんの素直でピュアな歌声もそれを聴かせるアンサンブルの寄り添い具合も非常に素敵な仕上がり
この曲はバインにしては結構ストレートに希望を歌ってる曲にも感じたりしたので、
そういう意味でも良いアクセントとして機能してた様に思う。


後半戦、
泥臭く足掻くような世界観の「Silverado」にゾクゾク&感情移入しつつ、
激しさを増すバンドの一体感も快感だった「Shame」に興奮、
最新作でも存在感の強いトリップ感あるロックチューン「阿」は想像以上にライブ映えしてた
解放感もありつつ、聴き手の脳内でジワジワ拡がっていくサウンドスケープは見事の一言
この曲は各々が自由に演奏を楽しんでる良い意味でのラフさがあって気持ち良かった。

名曲「さみだれ」がまた良い。。
演出も少な目で兎に角歌心を中心に据えられたナンバーで、
かつてはボーカルが嫌で逃げ出したという田中さんですが(これも90年代にMステで言ってたネタ笑)
それが信じられない位に純度の高い瑞々しい歌声&メロディが響いていて「今が全盛期なんじゃ?」
とか感じてしまうくらいの世界観に思わず心酔してしまった一時でした。。
今思い出してもあれは美しかった。

本編最後は、
疾走感たっぷりに駆け抜けるキラーチューン「その未来」に背中押されつつ、
ベテランバンドというよりかはまるで若手バンドみたいなテンションの演奏に嬉しくもなったり笑
その後演奏された「Gifted」は・・・
圧巻でした。

こういう事書くと大げさだと言われるのを覚悟で書きますけど、
会場全体をこの曲特有の儚さと悲哀で完全に覆って、
その強い感情が聴き手の中で爆発して一気に拡がっていくような、
何度もリフレインして作用して、誰もが持ってる悲しい記憶に寄り添ってくれたような・・・

そんな感覚が個人的にはありました
物凄くダークな曲だし、
間違いなくテンション上がる~とかそういう系統のロックでは無いんですが、
それでも バインに「しか」表現出来ないあの切なさを誘発させるロックはこれからも鳴り響いて欲しい。
そう深く感じさせてくれた、とんでもないもの観てしまった感ある最高の演奏でしたね。。
 あ、
勿論、
自分この曲去年聴いた曲の中でベスト10に入るくらい元々大好きだったので、
最初からある程度「Gifted」推し~というバイアスが有ったのは一応記述しておきますね笑
だからこそ、生で体感出来たのは良い財産になりました。ありがとうございました。
そして、
デビュー25周年おめでとうございました!!!!!










虎を放つ
Alright
EVIL EYE
目覚ましはいつも鳴りやまない
Metamorphose
雪解け
ジュブナイル
BABEL
Neo Burlesque
ねずみ浄土
KINGDOM COME
世界がまわるにつれて
アナザーワールド
Silverado
Shame

さみだれ
その未来
Gifted

BREAK THROUGH
手のひらの上
光について
ふれていたい







アンコールはまさかのシングル曲のオンパレードで、
ひねくれてそうで本当サービス精神旺盛だな、って素直に思いました(笑
バインのそういうトコ好きですね。
ある意味、
今の意志表示にも聴こえた「BREAK THROUGH」の格好良さ、
なんとデビュー作からの披露となった「手のひらの上」は未だに色褪せないメロの良さがありました
歌詞的にも春ツアーで披露するにはぴったりで、普通に暖かい日も増えて来た今では、
「雪解け」と合わせてこの日の思い出と組み合わせて反芻するのもアリかな、と。

元気一杯で再会を誓う様に歌われた「ふれていたい」も素晴らしかったんですけど、
流石に「光について」歌われちゃったらちょっと涙しちゃいますよね、、、
振り返ると涙腺揺さぶられただけで泣いてはいないとは思いますが、
当時のメモ帳に「涙」と書いてるのでちょっと泣いたのかもしれない。
また、
「僕らはまだここにあるさ」という最後の歌詞と歌が凄く象徴的で脳内に焼き付いてます
この曲は自分がまだ12歳の頃にシングルとしてリリースされた曲だけど、
今聴いた方がより歌詞を深く感じれてる気もしていて、
しかも今に凄くフィットしてる気もしていて。

そういう意味では感動的でしたし、正直、この曲を演奏してくれた事自体も嬉しかった。
昔のヒット曲をしっかりと往年のファンに届けてくれる精神性含めて最高のライブでしたし、
何より嬉しかったのは、
最新の曲である「Gifted」と
90年代の名曲である「光について」で、
同等の深い感動が得られた~っていう事実ですね。
それってつまり、昔のバインも今のバインも変わらず格好良い!という真実の証明でもありました。
それが昔からのリスナーとしては誇らしかったですし、これまた思い出に残る一夜でしたね。
何気に「光について」は初めて生で聴けたのもあって感極まったのかも、です。

今回のライブに行きたいと思ったのは、
去年の新譜が好き過ぎたのも加味してたので、
そういう意味では新譜からも一杯やってくれて大満足、
曲数としても全23曲とボリューミーで本当良いライブでした、ね!!
夏には「another sky」の再現ライブもあるみたいで、チケット取れたら是非行きたいですね♬