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今月の1日、syrup16gのライブに行きました。尚、この日は五十嵐さんの誕生日でした。
アルバム「HELL-SEE」の発売から20周年・・・という事で
それを記念しての全国ツアーの初日でした。
ちなみに初日なのに今ツアーで一番デカいハコ。
恐らく、バースデイライブも兼ねてたのでそうなったんだと予測してますが、、、。
正直、
この日この場所に至るまでは、
言葉にはし得ない想いがありました。
本当に.....
心の底から大好きなアルバムである「HELL-SEE」
高校生の頃はsyrup16gを一番聴いてたので通学時の風景とセットで思い出は沢山あります
同時期にレミオロメンの「フェスタ」とかBAZRAの「人間」とか出てたな。とか、
学生だったから15曲入りで1500円という値段が有難かったな、とか。
今から考えると色々有り得ないんですが(笑
ただ、
一つだけはっきりと想うのは、
もしこの世に「娯楽」と呼べるものが無かったとしたら、
自分の人生は本当の意味で何も無いものになっていた~という事。
その中でも音楽が占めるウェイトが(自分は)めちゃくちゃデカいという事
その音楽の中でもsyrup16gの存在は最上位の方に在る。という事。
「好きだなぁ。」と感じれるもののお陰で楽しく生きれる
例え、
それが一瞬だったとしても受け手の中では永遠に変わっていく。
なので・・・まずは感謝。という想いしか浮かばない様な大切な夜でした。ネタバレ込みで以下。
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豊洲PITは今年初めてでした。
ここに来ると周辺の風景がとても綺麗で、
尚且つ夜景も美しくて結構視覚的にも気持ち良いんですよね。
ライブ前は色々な感情が渦巻いてたというか、
かつての武道館ライブを観に行った時と同じくらい感慨深い気持ちになってたかもしれません。
物販の長蛇の列に並んでる時に歴代のシロップTとか見ててそれも楽しかったですね。
ライブは、
アルバムと全く同じ曲順~という
再現ライブに違わない原作リスペクトな構成でした。
のっけから大好きな「イエロウ」、
五十嵐さんもノリノリでアウトロのギターサウンドがめっちゃ格好良かったです。
で、続く「不眠症」。
聴いていて堪らず泣いてしまった。
今想うと、
自分でも異常なくらい感極まってましたが、
具体的に書くと、
「こんな気持ちはもういいよ」の部分で泣きました。
その前から・・・本作は結構眠る前とかによく聴いてた思い出もあって、
精神的にダークな気持ちも抱えながらこの「不眠症」をよく聴いてたのもあって
ライブで聴けている時点で感動自体はしてたんですけど...
恐らく、その歌詞で何らかのスイッチが入ったんだと思われる。
まあ、
個人的な事を書くと、
人付き合いが苦手で心のどこかで「何か違うな。」とちょっとでも思うと、
気持ちが離れてしまう~という欠点というか悪癖みたいなものがあって
それは今でも苦悩や葛藤の種だったりするんですけど。
端的に言えば強がって蓋をしていた我慢していた辛さがそこで刺激されたのかも分からんですね。
もっと言えば、自分自身本心から「こんな気持ちはもういいよ」って(色々な意味で)思ってるんでしょう
なんか書いてる内に自分の中でも混沌として来ましたけど・・・「もう遅ぇよねぇ」とか、
聴き手の抱えている後悔を刺激するフレーズも多くて本当❝堪え切れなかった❞感じでした。
ひんやりとしたギターの音色が心地良く、
音の中を「うろつく」様なベースも快感だった「Hell-see」、
最後の「健康になりたいなと」のフレーズが全てを象徴している気がしていました。
ここからロックンロール・モードに突入。
疾走感溢れる「末期症状」、
疾走感溢れる~って個人的に好きなんでよく使う表現ですけど、
ライブで聴くと想像以上に疾走感に溢れまくってて痛快極まりなかったです。
逆ギレするのかのように「ねぇ~よ!!」と叫び倒す五十嵐さんがとっても格好良かった。
この曲では内省的な歌詞に反してレーザービームの演出なんかもあってギャップあって楽しかった。
カクカクしたビートが気持ち良かった「ローラーメット」、
そして、
歌詞の「30代いくまで~」の部分を「50代」にすり替えて歌っていた「I'm 劣勢」
自棄糞感たっぷりのフレーズとバキバキのロックサウンドが絡まってこちらも堪らない出来栄えでした。
正直、自分自身も他人よりも劣等感が強いタイプなんでかなり感情移入しながらノッていました。
ただ、
「HELL-SEE」の素晴らしい部分って、
「(This is not just)Song for me」みたいな楽曲がある事なんですよね。
この曲では牧歌的で柔らかなポップ・サウンドに乗せて、
歌詞は、
「昨日覚えたばかりの歌を口ずさんで 家に帰る」みたいな・・・
日常の中のちょっと良い瞬間を丁寧に歌っていて。
なんかそこも改めて良いな。って
それまでの楽曲が暗黒気味だった分、より多幸感たっぷりに聴けてこれまた素敵なハイライトでした。
やっぱり人生って、本当曖昧なものだと個人的にはいつだって感じているので。
哀愁溢れる「月になって」
この曲は、
音源と同様にジーンと来る出来栄えだったんですが、
音源よりも五十嵐さんの歌がまっすぐに突き刺さってくる感覚もあって・・・
その正々堂々とした佇まい含めて大好きでした。
観客の
「生きててくれてありがとう!」という声に
「そっくりそのまま返すぜ!」というロックスターっぽいエモめの返しをした五十嵐さん
「みんな、人間だ。」という文句から始まったのは代表曲の一つ「ex.人間」
この曲のMVがまた面白くて当時音楽専門チャンネルで観た記憶があります。
サビ前の軽快なドラミングがまた良くて、
それと、
ラストの部分、
「今度行こう」辺りの歌を聴いてたらちょっと泣きそうになってる自分も居たりしました
この曲では❝生歌の威力❞をまじまじと感じていた記憶があります。
ライブも終盤戦へ。
またもレーザービームの演出有りで、深淵のアンサンブルで魅せた「正常」
この曲は武道館ライブで生で聴いてそのライブならではの白熱していく感じに感銘を受けた曲で、
この日もそのどんどん自分らの世界にズブズブ入り込んで行く感覚は健在でした
特に、キタダさんの循環するようなベースサウンドには陶酔しましたね。
ライブの会場に10代の方がポツポツ居る事を知り、
「こんなとこに居たらもったいないよ!」という自虐ネタの後に「もったいない」
この曲では「何を信じりゃいい あぁ~あ!!!」の悲痛なシャウトが兎角印象的でした。
冷めた感じのギターサウンドも聴いてて気持ち良くて改めて五十嵐さんのGサウンドって独特だな、と。
そしてそれが大好きなんだ。とこの日しっかりと気付けたのもデカかった。
想像以上に盛り上がったのは「Everseen」。
ライブで聴いた経験も無いけど、
まるで定番曲?ってくらいお客さんが沸いててそれも面白かった
自分もヘドバンで対応、怒涛のビート感と逆ギレ感が素晴らしくとっても高揚出来る仕上がりでした...!
実は、
この日のライブに至るまでに一番聴いてた楽曲が「シーツ」でした。
この曲「BLACK SOUND」にも収録されていてその静謐とした雰囲気に当時ハマってた記憶があります
この曲も良かった。。楽曲に寄り添うような優しいドラミング、静かだけど、
時に「生きたいなんて思えない」等確信を突く歌詞。
特に、
サビの部分の歌唱に関しては非常にドラマティックで、どこか雄大で、どこか切なくて...
五十嵐さんの歌心も冴えていた渾身のバラッドに仕上がっていました。
そして人気曲「吐く血」
いつ聴いても「私には何にもないから」の部分で堪らない気持ちになる。
それと「時々空しいのは向いてないかなって思う時だけ」の部分の歌唱がまた素晴らしかったですね。。
渾身のギターソロも炸裂し、いよいよ本編もフィナーレの瞬間がやって来ました。
最後は、
「パレード」
本音云うと、今回一番聴きたい曲だった。
この曲は、以前とある女性の前で歌った思い出があり・・・
否、
こんな事書いても仕方ない。
もうこの文章も100%観てないでしょう。
ただ、わざわざ書いたのは、これを書かないと何もかもが嘘になってしまう気がして。
自分の身を切って文章書かないと何も伝わらない気がして。
今、ちょっと書いてて泣きそうになってますけど、この曲がまた本当に素晴らしかったんです。
「ひっそりとここで夢を見るさ」
もう、何の説明も要らなかった。
それまで散々報われない心情を深々と歌って来たからこそ、
素朴で切実で、そしてどこか希望にも繋がってるようなフレーズが胸に響く。
どれだけ人生が上手くいってなくても、夢を見るのはタダだから。
誰にだって許される事だから。
そう考えると、
「HELL-SEE」ってアルバム及びsyrup16gってバンドは我々が思っている以上に多面的なのかも。
そんなsyrup16gの本当の意味での❝奥深さ❞をまじまじと感じつつ、最高の夜は終わりを告げたのでした。
五十嵐さん、改めてお誕生日おめでとうございました。
syrup16gのお陰で自分の人生はより豊かなものに変わりました。
ありがとうございました!!!
イエロウ
不眠症
Hell-see
末期症状
ローラーメット
I'm 劣勢
(This is not just)Song for me
月になって
ex.人間
正常
もったいない
Everseen
シーツ
吐く血
パレード
Dinosaur
Alone In Lonely
うつして
落堕
真空
Reborn
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/48/e8150225be0b2dd0ac11b905654771f3.jpg)
当日購入したグッズ。Tシャツはこの夏着ようと思う。本は移動中に読む。
アンコールでは、
レミゼのツアーでもアンコ一曲目だった「Dinosaur」
正直、シロップはアルバムのツアーが終わると前のアルバムの曲を封印する癖があるので、
「Les Mise blue」の楽曲を数曲聴けたのは嬉しかった。
ちなみに、この日はダイナソーロングTシャツを着て参加してたので内心ニンマリした。
「Alone In Lonely」は清廉とした雰囲気の中でも素直な歌が響く心地良い仕上がり
「仲間に入れなくても この世界を愛していた」ってフレーズは生で聴くとより胸が熱くなる。
(記憶が正しければ)この日3度目のレーザー演出が入っていた「うつして」
濃厚なサウンドに酔い痴れつつ、
丁寧なサビの歌唱もまた包容力があって印象的でした。
ダブルアンコでは中畑さんによるハッピーバースデーの煽りがあった後に間髪入れずに奏でられた「落堕」、
セッション風味のイントロもブリッブリのベースラインも格好良く流石!!な仕上がり
みんなでoioiコールもして楽しんだサプライズの「真空」、
そして、
「遠回りしていこう」というフレーズがとても心に残った名曲「Reborn」で本当にライブは終幕。
余談ですがこの曲NHK-FMミュージックスクエアのテーマ曲だったので、
高校生の頃の気分に帰れるような選曲だったなあ、と
最後まで噛みしめつつ会場を後にしたのでした。
最後の最後は、
客電も付いてまるで天国みたいな雰囲気にも感じられたのが印象的なフィナーレでしたね。
この夜を体験して改めて思ったのは、
自分はsyrup16gの音楽や表現の仕方が大好きだと云う事。
シンプルですが、最終的にはやっぱり「それ」で、
今後も絶対に揺るぎそうも無いっていう事。
それを強く想えた尊い一夜でした。
また、参加します。