サブカルチャーマシンガン

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【この世の春】アニメ「わたしの幸せな結婚」 第1話「出会い」

2023-07-11 | わたしの幸せな結婚











今期のアニメでも観ようかな。とふと思って、
録画しておいた作品群をチェックしていたところ、
「取り敢えず観てみるか。」って最初になったのがこれだった。
尚、
原作とかは未読、予備知識もなし。
ただただ❝結婚❞というワードだけを期待して観た・・・って感じ。
それは深層心理に「結婚したい。」という欲望...というか展望があったりするんでしょうね
でも、
現実的に考えると、
そうそう簡単には出来ないし・・・
自分は「してない」「興味無い」のではなく、
「出来ない」「出来て無い」ってタイプの人間ですから。
コンプレックスでもあり、ある種の憧憬があったりするんでしょうね。と、冷静に自己分析してみる。







タイトルだけを見て観たので、
昔の日本を題材とした作品なんだ。って途中から気付きました
とは言っても戦国時代よりちょっと後の感じ・・・明治とか大正の辺り?
路面電車が通っている世界でした。
もっと現代的な、
「結婚した~い!!」みたいなガッツキ系婚活女のストーリーだと想像してただけに、
これは意表突かれた、、、それも、結構悲しいところから始まる物語でした。




美術も素晴らしい。



内容としては、
とてもシンプルなものでした。
幼い頃に母親を亡くし、再婚した母親は自分の娘だけを可愛がり、
主人公の美世は良家の娘ながら使用人同然の生活をしていた・・・と。
観ていて、
父親も何気に酷いヤツだな。って思ったんですけど、
逆に言えば美世を他の家に嫁がせる事で今の母親から逃がしたかったのかも分からないですね。
その辺はちょっと分からなかったんですがストーリーとしては昭和ライクな、
昔から日本人が寵愛して来た様なお話になってるので観やすくはあると思う。
プライドもズタズタになって、
いつの間にか感情も失くしていた美世。
本来の想い人が再婚した母親の娘にあてがわれて自分は評判最悪な旦那さんの元へ送られる~っていう
まあまあ地獄な環境から物語は始まってゆきました。
地獄と言えば、
主人公の美世は「地獄少女」の閻魔あいにどことなく雰囲気が似てますね。。







正直、面白いって思いました。
ただただ悲惨で陰鬱なところから始まるストーリーも、
それを彩る美しい背景や雨を使った心情のメタファーとかも秀逸だったし、
加えて全体に流れる静謐とした雰囲気が自分好みでしたね。
何より、
この第1話を観てて物語の目的がはっきりと分かりやすく提示されてるんですよね
それは❝リベンジ❞
結局、
生まれ育った家では誰一人美世の事を大切にはしてくれなかったし、助けてもくれなかった。
それは美世にとってはただただ屈辱的で報われない現実。

だからこそ、
新しい環境で思い切り幸福になる。
欲を言えば異母の妹よりも将来的に恵まれる。
それが彼女にとっての❝リベンジ❞であり間接的にこの世界への復讐になる
んだと思う。
ま、本人はもっともっとピュアなんでしょうけど・・・ただ、素直に幸福になって欲しい。
そんな風に感じた初回の内容でございました。美世の謙虚なとこ、大好きですね。







ところで、
美世の旦那さん、
まず使用人のBBAがめっちゃイキイキしてましたね
思わず「可愛いな。」って感じたくらいなんですけど・・・
それと、
彼は評判最悪って割には、
威風堂々としていてそんなに悪い人でも無さそう?
否、
エピソードとしては出会って挨拶を交わしただけで終わっているので、
まだ彼の詳しい性格とか生い立ちなどは分からないですが。
でも、使用人の雰囲気からして全然空気が違うのを感じているから、
ここからの成り上がりというか一歩ずつ幸福になっていく様を是非期待したいですね

まあでもこの時代はいきなり結婚かあ(笑)。
今の価値観擦り合わせの段階で苦心するのと、
逆に価値観が合うかどうかも分からない相手をいきなりあてがわれるのと、
どっちの方が楽でどっちの方が大変なんだろう。それは簡単には比較出来ないものだけど、
ジンテーゼっちゅうかその中間の方法論はないものかね。って思ったりもする
とは言え、
「わたしの幸せな結婚」っていうタイトルに惹かれて観始めたので、
これから先の夫婦模様をワクワクしながら閲覧させて頂きます。
春はお休んでいましたが、
夏は冬アニメ以来に新作アニメの感想を(出来れば)つらつら綴ってゆきたいですね。
元々前のブログからアニメのリアルタイムの感想は書き続けて来てたので、
「変わってないんだぞ。」ってところを見せたいと思ってます。













しかしこのアニメ、
何気ない風景描写だったり、
古き良き日本の情景の良さ・・・みたいなものが要所要所に滲んでいてそこもまた観ていて楽しかった。
豊かな自然の風景、路面電車の風情、、、等々、その辺りも個人的におススメですね。
最後に。
頑張れ、美世!!