一年ぶりくらいに出た3巻目。
正直、
所謂人間のルサンチマンみたいな部分がよく出てて面白い。
今回は、前回までの二人のエピソードではなく(愛理も翠ちゃむも登場は無い)、
その二人の陰口を言っていた佐香奈こと詩子が主役のエピソードになっている
結論から言うと、
同じオタ女子界隈の集まりでも、
詩子は美人でモテるであろう愛理とかが嫌いだったらしい
幼い頃からブスブス言われて来た影響で本当はおデブのしょーこさんと一緒にいる方が落ち着く、と。
それと、
顔ではなく、
実力で勝負している顔出ししない配信者にハマって
半ばガチ恋状態であった…とあらすじ書くだけでかなりこじらせてるのがよく分かりますね笑
まあ、
実際「青すぎる空」とか
「隣の芝生は青い」とかよく言うし、
同じ界隈であってもそういう実は不仲とかそんなに特殊な話ではない気もしますね。
この頃はまだ良かった・・・。
ただ、
顔ではなく実力で勝負してる人が好き。だったはずなのに、
ふとしたきっかけで整形して変わってからは、
むしろ
自分が顔で勝負する人になってしまったというか、
かつて大好きで一緒に楽しく過ごしていたしょーこさんを
見下してバカにするようになってしまったのは皮肉ですね
結局、
詩子はマウント取りたいだけの人に見えてしまうというか、
ブスだった時は美人に対して性格の良し悪しでマウントを取り、
整形してからはデブのしょーこさんに対して外見でマウントを取る〜っていう
まあ人としては最低じゃないですか笑
それも、
幼少時バカにされ続けたコンプレックスから来てるんだと思うし、
正直整形前の詩子はあれはあれで人間らしくもあってそれなりに好きだったんですけどね
整形してからの方がずっと嫌な人間に見える〜ってのは本当皮肉な結末になっていると思いました。
ぶっちゃけ、
あのまましょーこさんと仲良しで居た方が
幸福だったまであるなぁ、と。
ところで、
愛理とか詩子が悪い意味で沼にハマっていく中、
ずっと自分を貫き通しているしょーこさんは流石だなと思いました
上の引用させてもらったカットに対する答えはかなり痺れるものでした。
この漫画って
何気に名言製造マシーンですよね。。
正論パンチかましてくる相手に対するカウンターとしては、
完璧な回答になってるな、と思った。
確かに、
「正しさ」と
「楽しさ」は違うものだと思う
正しくてつまらないものよりも、
正しくなくても面白い方を選ぶっていう
そして、
その楽しいって言うのも
はっきり言って十人十色ですしね。
その後の、
「大体の人は自分の意識とは別で動くナニカとの出会いで
やっと良い方向に向いて歩けるんです」ってのもかなり納得出来た
ある意味、
しょーこさんが誰にも迷惑を掛けず、
自分の意思と想いでただただ作品を楽しんで自分の糧にしている
そんな最も善良なファンに思えて来ましたね笑
彼女だけは、
ダークサイドに落ちて欲しくないっすね〜
この漫画大抵の人物がダークサイドに堕ちてゆくからね
困ったものです…でも、そんな相様も本作らしくもあるんですけどね。
次は灰夜さんの物語になるっぽいので、そっちも期待・・・これも悲惨な結末になりそうだけど。
最初の方の、
いかにも小物で、でも、
そんなペーソス抱えながらも
それなりに楽しもうと生きてる詩子は意外と好きでした
カバー裏の笑顔が切ない・・・そんな切なさも嫌いじゃなかった3巻目でした。
個人的にかなり面白いと思っている漫画ですね。