サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

ヤングジャンプ 2015年1号 感想(ボクガール45話ほか)

2014-12-04 | ヤングジャンプ感想








ヤンジャンも年号的に変わりましたね
確かに今年も色々あったけど、正直私生活が不甲斐ない分「ここまで来たなあ」って感覚が薄いですね
自分の事以外となると話題は十分あったとは思うけど。特にスポーツ関連が凄かったかな。
パッと振り返っただけでも各界色々あったしねえ。まあ、とはいえ「意識を切り替える為」の年末年始という制度だと思うので
その意味を噛み締めて来年はもっと頑張りたいし、頑張らなければ、って今は思います 思ってるだけじゃダメだけど。

巻末のデザインも変わっていよいよ2015年度のスタート、って感じですね
2015年度はどんなヤンジャンになっていくのか、楽しみにしています
カイチューの林先生が復帰しますように・・・。












☆ボクガール #45 ボクの変態な友人は・・・

なるほど、確かに男性が女性下着の会社で働くというのは結構ハードルが高いだろう
思春期の時期ならばそれを気にする流れになるのも至極当然と言える
軽く調べた所、実際は男性の方が多いくらいらしい
それに驚いたりからかう人もいるだろうけど、
ただ、そういう浅ましい行為を気にする時点でモノ作りに関わるものとしてのプライド、そして自信がないと言ってるのと同義で
本当に自分のやってる事に自信だったり誇りがあるのならば下を向いたりこそこそする時点で逆にそっちのが情けないと言える
当事者でなければしょうもない軽口も叩ける、でも当事者ならばその大変さや喜びだって知ってるんだから言いたい奴には言わせておけばいい。
本当に好きならば、本当にやりたいならば、人の目に後ろめたさや申し訳なさを感じる必要なんて全くない
むしろそう感じる時点でお前にはプライドだったり自信がないと宣言していると同じ事なんだ
それは引け目に思う「それ」自体に関しても失礼極まりない行為でもあると思う
本当にお前がそれを大切に、誇りに思うんならば一切そんな素振りは見せないべきなんだ。むしろそれが本心であるなら堂々としてればいい。
「好きな事なら堂々と誇りを持ち続けるんだ」って七太郎の親父のセリフが素晴らしかった。
後ろめたさも、引け目も、申し訳なさだって本来はただただどうでもいい事柄に過ぎない
本当に好きならば、それをやりたいと思うならば、堂々と「俺はこれが好きなんだ」「俺はこれがやりたいんだ」と好奇の目をあざ笑うかのように誇っていればいい
そういうメッセージ性・・・というか、キャラの主張がきっぱりと伝わって来てまるで予想外の面白さでしたね
不健全な臆病者になるよりも、健全なバカになった方が100倍良い。それをデフォルメしつつも思いっ切り描いてくれた傑作回でした。

「予想外の面白さ」と書いたのはこのまま山田が道化を演じ切って猛の嫉妬中心に魅せていくタイプの面白さを予想してたからです
それがまさかこのタイミングで山田のバックボーンを掘り下げてちょっと感情移入させる流れになるとは思いませんでした
少しだけ七太郎も報われたかな・・・と思いつつ、全く同じ性格の親父とそれに引く瑞樹とかちょいちょいギャグが入ってるのも良かった(笑
七太郎がかたくなに大川さんのアプローチを断るのはある意味親父の“プライド”を引き継ぐため
ある種の意地もあるのかもしれないですね
そもそも下着なんてものは「なきゃ困る」ものの一つですから
その分野に於いて好成績やポテンシャルを持つのはやっぱり誇るべき事なんだと思います
先週キモいキモい書いてたけど、キモいだけじゃなくてちゃんとプライドのある男でもあったんですね
なんか見直しました。まあ、それでもキモさもあるのは拭えませんけどね(笑
ただ、七太郎は女性下着を堂々と、誇りを持ちながらヒットさせる人になって欲しいと思います
私自身ちょっと他人と違うだけで目の敵にするような社会性が大嫌いで軽蔑してる節がありますから。


大川さんもなー、別に仕事の事は気にしてないけど、無理矢理イケメンスターにしようとしてんのか(笑
そりゃダメだわ、と思いつつまさかの瑞樹をヅカキャラにする野望が浮上!
オチとしては面白かったけど今後益々混迷を極めそうですな(笑)。
でも最終的な(七太郎の)鞘にはなってくれそうな気がします
「お姉さま」って呼び方もあって、
良い具合に女人化を推し進めてくれそうな期待もありますね。まだまだお楽しみがいっぱいあるんで楽しみです。
「最終的にあの世で結ばれましょう~」って行き過ぎなコメディパートも面白く、いい塩梅で七太郎デート編を締め括ってくれたと思います
やっぱりこの漫画には「お前が本当にそれ好きなら、それやりてえなら堂々としてろ!」っていう裏テーマが漂ってるようで素敵だなあ、と。

瑞樹自身はやっぱり男らしくいくのか、それとも今現在「楽しめている」女らしさにシフトするのか迷っている様子
一旦タガが外れちゃえば行くとこまで行っちゃいそうですが・・・そっちの意味でも楽しみです(笑顔)。

次週はカラー扉付き!
4巻も出るし色々と期待です。



☆ゴールデンカムイ 第15話「におい」

だからアシリパさんと組んどきゃ良かったのに・・・(溜息)。
アシリパさんは無垢な少女でもあるが年齢からは想像出来ない策士である事を杉元は思い知るだろう
いや、思い知るっつーか、早くも即死のピンチではありますが。一体どうするんだろうな。

杉元はただ梅ちゃんの為、っていうよりかは
もう一度梅ちゃんの純粋な笑顔を見たいだけなのかもしれない
そうでないと、あの殺人鬼みたいに見られたトラウマを拭い去ることが出来ない
せめて自分がかつて惚れた女の前だけでは格好の良い男でいたい、、、見上げた根性ですな
是非将来的には梅ちゃんに素敵な姿をみせてやって欲しいものだし、実際に見たい。
そういった意味では全然立派で大した男(やつ)なんだけれども、やっぱりアシリパさんとの相性は抜群過ぎた
知力のアシリパと力の杉元が組むからこそ最強レベルの戦力だったのに・・・今はソロ活動に入ってるけど、いずれは再結成をお願いしたい
アシリパさんだってアシリパさん「ならでは」のやりたい事だってある、人情だってある。また美しく、そして泥臭く勝ちあがる二人が見たいですね。


しかしにしん蕎麦美味そうだったな
ここでも「関東好みの味付け」とか蘊蓄も出ていてグルメ(漫画)っぽい雰囲気なのが面白かった
「ヒンナ」って言葉も出て来たしこういう何気ないカットも挿入してくれるのがイイですなあ
何だかんだ言いつつ杉元の人間性は凄く好きですね。さてこの死線、どう乗り切るか。
息もつかせぬ急展開でゾクゾクするような面白さがありました。

それにしても扉絵からして憤怒模様のアシリパさんとの再会がとても楽しみだ(笑
さり気にニヤニヤシーンも期待しちゃってますが、まあ普通に考えてしばかれるだけかな。
2週間ぶりに俺の←アシリパさんの姿が拝めて嬉しかったぜ。
そしてやっぱり小柄で可愛いな! ムスッとした表情も◎。「お願い・・・気付いて」ってセリフが切実さを醸し出していますね。
さあ再会なるか、注目ですね。



☆リクドウ 第31話「二転三転」

今週は巻頭カラーやで!
カラーイラストはリクの無垢さが滲んでるイラストでもあって相当良かったです
本編は、呼吸を利用して相手の懐に入り込む戦法で反撃のダウンを奪い取りました
ある意味無双されてもしょうがない展開だっただけに正直意外でしたが、
巻頭と言う事もありこういう終わり方は非常に決まってて実にイイですね
今はもう昔の「殴られてるまま」のリクじゃない
敗けを潔く認めるリクじゃない、
殴られたら殴り返すだけのパワーと根性のあるリクなんだ― っていうのが如実に表現されてて面白かったですね
見開きのシーンも、最後のページの傷付いても勇ましい表情のリクもすこぶる格好良くて魅入ってしまいました

同時に、これは「付け焼刃の教え」の限界を示唆してるとも言えると思います
石蕗には確かに才能もポテンシャルもあった、実行する能動的な部分も際立っていたけれど
今ここで最も効力を発揮したのは昔から鍛えられ彼の「教え」を忠実に胸に抱いて来たリクの方だった
ある意味師弟対決とも表現出来るこの戦い、付け焼刃の教えと戦法を武器にした石蕗よりも昔から所沢さんの教えを守って来たリクが優勢に立っている・・・
それはある意味師に対する「想いの強さ」の違いとも表現出来てそれが凄くドラマチックだなあ、なんて感じてしまいました
ここ最近所沢さんに仕込まれた石蕗よりも、ずっとずっと前から所沢を観続け目指して来たリクとの“年季の違い”
それが今回のラウンドの勝敗を分けたのかな・・・って個人的には思いました
最終的にリクがダウンを奪えた「のも」所沢さんの教えからですから。

石蕗は石蕗で、強い想いと「誰かの為に」って気持ちを携えてここまで来たけれど、
それでも敗北を味わうのが人生である、、、って厳しさを描いてくれそうで期待しています
まあ、まだ分からないですけどね(笑
この痛みも傷も恋人の抱える病に比べたらどうってことない。石蕗もまた「男」だと思いました。例え、敗北したとしても。


そこから苗代ちゃんの想いを感じ取るシーンも生まれるだろうか?注目です。










◆もぐささん

まさかのお母さん来た!
・・・いや、まあ、あの特徴的なもっさりヘアーで薄々分かってたけど(笑
流石に母親とくれば二人の仲をイジってくれたり、進展へのきっかけをくれたりするかな?
こちらもまた注目です。そしてベーコン美味そう。



◆思春期サァカス

デレデレモードの真珠可愛いっすなー!
王子のイジられっぷりも面白かったしやっぱこの漫画はこの二人+春成が目立ってないとね。
「恋はサーカス」っていうのはある意味当たってるとは思うけど、サーカスに出来るかどうかですよね結局は(遠い目)。
何気に真珠が客観的に春成を評してるネタも楽しくて中々の当たり回だったと思います。













次号新連載&ボクガールがセンターカラーって事で凄く楽しみです!





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2 コメント

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考察すごいです。 (ユースケ)
2014-12-05 01:54:52
こんばんはSATOさん。ユースケです。
前回は温かく迎えて下さりありがとうございました!
お言葉に甘えてお邪魔します^^
ボクシングはあくまでもリクにとって自分をやり直す手段の1つにしか過ぎないんですよね。だからこそ試合以外の側面も面白くて気になります^^

タイトル通り二転三転する展開でした。
今回リクのボディの脆さがダウンに繋がったワケですが、モニターで観戦してる兵動のあの言い方は、まだリクの弱点に気付いてないんでしょうか?・・・2回戦に控えてるのでヒヤヒヤします。

リクも石蕗も思いっきり所沢さんの闇コーチが活きてる感じでした。
石蕗もリク対策を身をもって習得してるんですけどね。
2人の対策の違いはSATOさんの仰る通りだと思います!素晴らしい考察です!
リクは所沢さんを観続けてスキルを盗んで、所沢さんもまたリクの過酷な背景を観続けてきたからこそ、窮地でも反撃に転じるハングリーさに賭けてると思います。
リクの恐怖に対する底知らずは大きな強みですね、相手の懐に入る反撃は正直もろ刃の剣ですが・・・。
対戦前にどれだけ対策を練っても、実戦でしか気づけない相手や自分の戦闘スタイルもあると思うんです。
石蕗がダウンしましたが、ここから自分の経験値に驕らず対処できるかが重要ですね。立ち上がったところで気力だけの勝負になっちゃう気もしますがはてさて・・・。

リクはまだ守るべき人という存在はなく、我が道を突っ走って傷だらけですが、試合後に精神的に癒してくれる相手に気付いてほしいですね、もちろん苗代ちゃんですが^^
きっとそういう相手が出来たらまた、それはそれで新しい人生を歩めると思います。楽しみも増えますね。



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今回もありがとうございます! (SATO)
2014-12-09 19:38:22
こんばんわユースケさん、
コメントありがとうございます。
そうですね、ある意味リクの「人生そのもの」を味わう漫画でもあると思っています。

兵動は多分以前の接触の感じを見ると今のリクでは到底勝てなさそうに見えます
なんというか、例えリクにポテンシャルがあっても、それすら計算済みって感じがしますね
だからこそ一矢報いる展開があれば・・・とは思いますが。

石蕗も短い期間でよくあそこまで仕上げたとは感じますけど、
流石に教えの年季が違うというか
最終的に「それ」をパワーに変えられる能力はリクの方が上でしたね
考察を褒めて下さったのは素直に嬉しいです(笑)。本当にありがとうございます!

>所沢さんもまたリクの過酷な背景を観続けてきたからこそ
そうですね、所沢さんもまた「そういうリク」に関して期待もあったんじゃないかと
多分どっちが勝利しても所沢さんにとっては悪い結末にはならなかったんじゃないかと思います
リクが例え負けたとしてもそれが弱点の克服に繋がるし、
ここで勝てたらあの頃とは違う確かな成長を垣間見れるし・・・という事で。

ただ、それもリクのこれまでの練習描写が説得力として活きている部分もあるんでしょう
石蕗は頑張ったけど付け焼刃的な部分は否めないんで、勝敗関係なく「意地」を見せて欲しいですね。


>我が道を突っ走って傷だらけですが
そういう不器用さもまた大好きですね
ある種の泥臭さというか、ちょっとハラハラするくらいに不安定な部分もあるのが人間臭くてイイです
ただ、記述されてる通り、そんなリクでも最終的には少しは幸せになってくれたら
今まだ上手く噛み合ってない二人ですけど、だからこそ結実に期待して読み進めたくなる感覚がありますね
その過程でニヤニヤ出来る事にもワクワクしつつ・・・(笑


今回も素敵なコメント感謝です!
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