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それぞれに事情がある。/青年少女よ、春を貪れ。 第十三話「何も、知らんくせに」

2021-04-09 | 山田シロ彦








個人的に、
亮の言ってる事も「確かになー。」と思うところもあった
みんなそれぞれに事情というか何かしらの抱えてる感情があって、
それと闘いながら日々を生きている・・・
その日常を、
「過去」に邪魔されたくない。という気持ちはそれなりに理解出来る部分もありました
有り体に“正義”と言っても、
そんな画一的な生き物じゃないからさ、
人間っていうのは。。
亮が何をしたのかも(現時点では)読者には分からないですが、
ボケてしまったおばあちゃんの介護をしながら、
その上、
何かしらの罪悪感を抱えながら生きているそれ自体は紛れもない事実なのであった
勝之にもどうしても知りたい真実があるけれど、
亮にもどうしても譲れない現実がある・・・結局は、そのしのぎ合いなんでしょう、、、ね。




可愛い。。☺️



でも、ま、
やっぱりハルは事故に遭ったのかね?
少なくとも嫉妬とかによる屠りとかではないみたいだけど・・・
それに、
亮の脳裏にも相当「それ」のショックが未だに焼き付いてそうで、
そういう意味合いでは全部話して(色々なものから)解放されようよ。って気持ちもある
農家の娘から思いっ切り好意寄せられてそうだけど、しっかりと応えてはいないみたいだし・・・
それって、
結局何かしらの「罪悪感」から来るものなんじゃないの?とか予想しちゃうけど、
亮本人が勝之を拒否する気持ちを表明してるので実際どうなるか?って話ですけど、ね。

ただそれって、
分かりやすい言い方をすればモラトリアムなんですよね
得体の知れない「何か」に苛まれ続けてるのなら、
もういっそのこと、
全部話してスッキリした方がいいんじゃないか?という想いもある
勿論早々簡単に話せない事だからこそ「こうなってる」のは分かるんですけど。
 しかし、
亮も別に「悪人」ではない、
ばあちゃんが居なくなった時のあの態度・・・
本当にどうしようもない奴だったらあそこまで取り乱さないですよね
そこには「もう二度とあんな(ハル)ことには」という確かな想いも感じられました
そういう意味だと、ばあちゃんを勝之が保護してくれてた~という“恩”も手伝ってくれて、
結構「進展」も見込める気はしてるんですが・・・どうなんでしょう
正直、
亮も何かを隠し続けてるけど、
根っからの悪人ではない事は今週確かに感じられたし、そこが最も良かったので。
ここからの彼の人生と、勝之との関係性に、、、期待です!!







勝之もやっぱり良いヤツだ。



この漫画、
勝之と千鶴さん中心だった頃は、
大体その二人が善人で後はろくでもない人々~みたいな風に映ってたんですけど、
ここに来てシロ彦さんらしい「簡単に都合の良い悪を作らない」リアルな作風に変化していて。
そこが魅力的なんだなと再確認出来ましたし、その流れで行くと、まあ・・・音無さんも極端な人だけど(笑
最終的には映り方も変わってるような、そんな予感もしますね。
っていうか、先週この漫画で初めて泣いたので(笑
勿論次週以降も期待でございます

で、
次週は久々に巻頭カラー!!
単行本発売記念という名目ではありますが、これを機に大プッシュしたいですね♬




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