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美少女とイケメンの両立! ボクガール 8巻/杉戸アキラ

2015-12-18 | 単行本感想









杉戸アキラ「ボクガール」8巻読了。









「ボクガール」の凄いところは、
女体化の美少女もの、TSものなのにも関わらず
まだ男子だった頃の面影や設定が生きているところですね
要するに(記事タイトルにも書きましたが)“美少女でありながらイケメン”という全く新しいタイプのキャラに仕上がってるという事なんです
とっても中性的で、両性の魅力を持つ、持ち続けたままここまで来ているのは正直凄いと思ってしまいました

例えば、この8巻では、表紙にも描かれている通り(杉戸先生のtwitter参照)遂に瑞樹が女子制服に着替える訳ですけれど笑
その時のめちゃくちゃなレベルの可愛さを眺めてるだけでも幸せだし展開的にも面白いんですよね
ただ、後半、そんな瑞樹が熱を出してしまったロキちゃんを献身的に看病するんです
本気でロキちゃんが馴れない日本の生活に~って考えて
自分が支えるつもりで、
普段滅多に怒らないキャラなのに、
ロキちゃんが看病やお見舞いしてくれた人の優しさに甘えて治す気もなく遊んでいたら
ロキちゃんの為にロキちゃんを思い切り叱ってくれて、心配してくれて・・・
文字通りの“超絶イケメンっぷり”を発揮する訳です

そしたら、
普段小悪魔的で(神だけど 笑)、あまのじゃくな性格の彼女が
なんと8巻にして初めてデレるんですよ(!!)
その時の破壊力たるや・・・
正直堪らなかったです笑
もうキュンキュンしちゃうというか、今までが今までだっただけ余計に、、、っていう積み重ねが活きている構成でもあります
そんなロキちゃんのデレも瑞樹が純正のイケメン過ぎる行動をしたお陰で違和感なく仕上がってますし、
さり気に瑞樹が未だに「頼れる男の子」でもある、ってアピールにもなってるんですよね
それが単行本だと如実に分かる仕上がりになってるので余計に面白いというか(笑
超絶美少女でありながら、時に神すらキュンキュンさせるイケメンにも変貌する・・・
そんなボクガール「ならでは」の楽しさ、面白さ、オリジナリティがよく出ていて素直に(ファンの贔屓目抜きでも)最高って言える、推せる新刊になってると思います
正に文字通り稀有な、レア度の高いキャラにどんどんなっていく鈴白瑞樹
そんな彼の一挙手一投足を眺めて追っているだけでも面白くて濃ゆい8巻になっていました。

また、そのロキが瑞樹に対して行った悪戯的な、エッチな目配せが存外に面白くて、尚且つ役得で(笑
正直「ロキちゃんルートもアリかな・・・」って思わせる(あくまで個人的に)クオリティに仕上がってるんですよね
瑞樹に対して(本心ではないけれど)「エッチです!」って紅潮しながら言ったシーンなんかはとてもラブコメ然としていて最高だったかな、と(笑
正体がバレるのを避けるため、意固地になって病院に行くのを駄々こねてるシーンの可愛さだとか
単純に熱が出ていて弱っていて紅潮気味な様子を眺めてるだけでもめちゃくちゃ可愛い
そんな風に、7巻は藤原さんがめちゃくちゃな可愛さを披露した巻でしたが
この8巻はロキちゃんがより多角的な可愛さを発揮し始めた巻にもなっている・・・と言えると思います
これまで散々瑞樹をイジめ抜いて来たロキちゃんが、その瑞樹の紳士っぷりでデレさせられてしまうシーンは必見です!

確かにものっそい可愛い美少女になって、女の子らしさもどんどんどんどん増して行く瑞樹だけど
根底の・・・“元々女子人気が高かったイケメン性”も決して消えてはいない
そういった「誠実な作劇」が味わえるのも本作の誇るべき面白さの一つなんじゃないかな、と個人的には強く感じられました
しかも、イケメンだけど美少女でもあるからして(モテモテでも)嫌味な感じもしない、っていう(笑
飛び道具のようでいて、実はラブコメ主人公の理想的なモデルケースなんじゃないですかね。
そんな事も思ってしまいました。ファンだから、とかそういう事抜きで。


しかしこの8巻の内容って、
本誌で毎週追ってる時は気付かなかったんですが
かなり均等に各キャラの出番があるバランスの良い構成になってるんですね
山田も久々に(ギャグ要因として)出番多いし、オイシイとこも持って行ってるし(笑
藤原さんも益々瑞樹の事が気になってる様子で、そんな恋する相様もまた乙女ちっくでとっても可愛い
キスの事をいまだに気にして紅潮しているシーン(47ページラスト)は本当瑞樹が恋するのも仕方ない。と思えるほどにグッと来ました
初期が初期(友人としてしか見てない)だっただけに余計に読んでて嬉しくなるシーンでした

まあ命ちゃんや今回背表紙の瑞樹の親父とかこそ出てませんが、
大川さんも再登場してるし、クラスメイツも相変わらず元気だし寮のみんなもいるしで
あんまり誰かに偏らず、それぞれのキャラのファンが楽しめる良い塩梅になってると思います
新キャラの生真面目純情キャラの朝生くんも良い味だしてますしね
本作では珍しい非変態系の新キャラです(笑

そして、いじらしい思春期っぷりを発揮しまくっている猛もまたカッコ可愛いです笑
あんなにデカい図体していていっちょ前に他の男にジェラシーを感じたり
中々(瑞樹の事を)「可愛い」って言えなくてモジモジしたり
(大川さんの差し金とはいえ)瑞樹に冷たくされたらヘコんじゃうし、
瑞樹にデレたり、やたら気にしたり、告白しなかった事を後悔したり
確実に本作の「ニヤニヤ度」に貢献してくれてるキャラクターに仕上がっています
そんな猛のモジモジっぷりや、思春期っぷりを見てるのも十分楽しい作品です
特にこの巻は思春期模様丸出しだったかと思われます(笑
それでいて、男らしさもきっちり保持。

そんな風に、先述の瑞樹とロキちゃんだけでなく
様々なキャラの恋模様、コメディ描写が楽しめる出色の新刊になってると思うので
初期よりも更に面白くなって来ていると思うので、是非ラブコメ好きなら読んでもらいたいですね
ぶっ飛んだギャグも、ニヤニヤラブコメも、セクシーな描写も、ほのぼのとしたコメディ描写も
総てこの1冊でまかなえるくらい多角度的な面白さがある8巻目、
本誌では連載2周年を迎え
更にノベライズ化も果たした好調気味の「ボクガール」
その充足っぷりが良く出ている新刊です 引きもかなり気になる仕上がりになってますが(笑
この後更に凄い展開になっていくので続巻以降も是非楽しみにしていて欲しいです(いちファンとして)
そんな訳で今回も今回で濃厚、めちゃくちゃ満足出来た新刊でした。ありがとうございました。













今回はおまけページに初のキャラプロフィールが載っています(鈴白瑞樹)
次巻以降も載るのかは分かりませんが、正直こういうのはとても嬉しいので是非是非というところ
そして表紙の見えそうで見えない感じも素晴らしいですね・・・(超笑顔)
本誌で読んでる方もまとめて読むと構成力の巧さを感じられると思うので単行本でも。
そして、そんな本誌での各話感想も書いてるのでそちらもよろしくです。

・・・しかし、#73 ボクの赤ちゃん!? での髪型をガーリーに変えた瑞樹めちゃくちゃ可愛かったですね
本誌で読んでた時も可愛い!って感じたんですけど、改めて読み返すとホントに可愛すぎてハッとしてしまった
正直付き合いたいレベル
そして、その後の瑞樹の妄想のシーンには、、、
お世話になってしまいました笑(スッキリ)
妄想とは言え、おっぱい大きくなって、赤ちゃんまで産んで、完全にオンナになってしまった瑞樹なんか見せられたら
そりゃ捗るよなあ・・・って事で#74のダンスと合わせ技一本で完璧にお世話になりました
っていうか、本誌で見た時もお世話になったと思うんですけど(笑
官能的描写も勿論バッチシであります
それでいて、ちゃんと「可愛さ」も感じられる仕上がりにもなってるのでその辺も是非是非、ね。
真面目な話、恋愛モノに於いて官能要素って個人的には必要だと思ってますからね。
そんな描写の後に「もう一度友達らしく」っていう繊細な心情を掘り下げてる辺りも本作の凄いところ、だと思います。推し。





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