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未来なき少女 透明人間の骨 第四話「言う」 感想(ジャンプ+)

2017-10-17 | 荻野純










四話、読みました。










キラキラ輝いている「誰か」と、
そうではない「自分」というテーマ性も感じられた今回
確かにその壁はないようできっちりと存在するものですから、
正直花のような境遇とは全く違いますが感覚で分かる部分もあります
あのまま彼女が理解者になると思いきや、陸上だったり元々居た友達だったり・・・
思ってたほどに仲良くならない、そんな単純に距離が縮まらないあたりがリアリティあるなー。と
思いながら読んでいました。そういった意味合いではある種普遍的な話数であった、とも言えます。


やっぱり人間は似通っているようでも「どこか」が違くて、
その差を自分の努力では埋めれないパターンの方が多いんですよね
花の場合は特殊過ぎるっちゃあ特殊過ぎる理由ではありますけど(笑)。
ただ・・・
そんな“距離感”の表現が淡々とした作劇にもハマっていて
これはこれでオリジナリティがある、荻野さんらしい秀逸な表現に仕上がってるなあ。と感じましたね。

そもそも、
陸上にしろシンガーにしろ、
あの年代だとやっぱりある程度の希望を含んで始めているものですし、
既に人殺しの罪悪感を背負って汚れてしまった花にとっては、
少々眩し過ぎる事案だったのかもしれません
そういった人々に触れる、一緒に過ごす・・・という事自体がね。
何の後ろめたさもなく真っ直ぐに生きている彼女らと自分は違う、、、という
ある種世界と自分に対する断絶された感覚すら受ける物悲しくも儚いお話でした。


だからこそ、あのオチは気になりますね
ある意味今までで一番気になるオチじゃないでしょうか
ああいったタイプの女の子ならば、結構素直に話を聞いてくれそうな予感もしますけど
一体どうなるんでしょう。
そして、ここまで百合要素が出そうで出てない状況が続いてますけど
ガンマみたいに公式にそういうムードになる事はあるのかな・・・と
色々注目ポイントがあって面白いです(笑

本作は決して明るい漫画ではないし、ポジティブな作風ではないんですけど
だからこそ伝わって来る儚さやセンシティブな情感の表現がとっても心地良く、
胸の傷にきれいに作用してくれるような効能を(個人的に)感じてます
自分は花のような人生とは違うんですが、
「他人と自分」という向き合わずには済まされない確かなテーマ性が内包されてるので
そういった意味合いでは結構みんな読んで感じるものも大きいんじゃないかなあ~、と。
そんな風に思います。








しっかし相変わらず読みやすい漫画ですね~
それでいて浅くない内容にも仕上がっている辺りがまた流石です
サッと読めてジンと沁みる感覚が何度読んでもツボです
こういう漫画を毎週読める事が単純に嬉しい。
そう、本音で思います。来週分も楽しみです!





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