サブカルチャーマシンガン

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【アルバムレビュー】パンチアウト/ジッタリン・ジン

2024-01-10 | アルバム感想













1.くわえたばこのブルース
2.あまのじゃく
3.Don't Let me down
4.ひっこし
5.ウォー ウォー ウォー
6.夏祭り
7.昼下がり
8.バイ バイ ハニー
9.にちようび









君がいた夏は
遠い夢の中
空に消えてった
打ち上げ花火 (夏祭り)










昨年、
CDアルバムのレビューがたった2枚で終わってしまっていた
怠慢・・・というよりは、ライブレポをリアルタイムで書ける様に頑張ってたのと、
頭の中で練り込み過ぎて結局何も出せない~っていう本末転倒気味な事になってしまっていたので、
今年は「取り敢えず形にしてみる。」を合言葉にどんどん出してゆこうと思う。
ライブは大好きだけど、音源で聴くのも大好きなので。CD買うのも大好き。

ジッタリン・ジンのメジャー通算3作目となるアルバム(だと、思う)。
ジッタリン・ジンは色々と特徴的なバンドで、アルバムは大抵曲数が少な目で、
楽曲自体も短い曲が多いイメージでサラッと駆け抜けていく感触がバンドの味になってると思う。
スカ、ロカビリー、パンク等の影響を感じさせるサウンドメイキングになっているけど、
ボーカルの春川さんが影響を受けた歌手は美空ひばりらしい。
そう言えば、
歌詞の世界観も良い意味で渋いというか、古来の日本っぽさを感じさせる内容が多い。
そういう意味ではリアル和洋折衷なバンドだったのかもしれない。


本作は、
後世にまで受け継がれる事が最早確定気味になっている名曲「夏祭り」が入っているアルバムである
ある種(結果的に)国民的ヒット曲になってしまった誰もが知っているあの曲である。
カバー曲も有名だが、
原曲はもっとシックというか、
凛とした歌唱でもう二度と帰って来ない光景を想う日本らしい風情を感じさせる名曲。
 また、歌詞やメロディが素晴らしいのは勿論、散弾銃の様な激しいイントロ.....
及びキメのアンサンブルも刺激的で、
意外と楽器隊の主張が強い楽曲でもある。
この曲は、
例えこの歌詞の様な経験が無くとも、
誰もが失った記憶に想いを馳せる事が出来るように作られている本気の郷愁ソング
だと思う
最初に引用させて頂いた歌詞は完璧に完成された最強のセンテンスの一つだと感じていますね。

もう一つ、
実は売り上げやチャートアクションはその「夏祭り」よりも良かったチャート首位を取った「にちようび」
アルバムではアコギではなくエレキギターのバージョンで収録されている。
この曲は今でもバラエティ等のテーマソングに使用されてるので、
聴いた覚えがある人も多分いると思う
この曲では、
なんと沖縄民謡を取り入れてジッタリン・ジンカラーに染め上げて出す~という
音楽的に貪欲なチャレンジにも取り組んでいる姿勢が素晴らしい。
単体で聴いていてもポップで楽しい曲なんだけど、
アルバムは結構センチな曲が多いので、
最後にこの曲が来る事によって「最後くらいは楽しく!」というモードで終われるのが印象的だった。
さり気に重要なポジションを担ってるしアルバムの流れで聴くとまた印象が変わる曲でもある。
歌詞で「ラリルレリ」とずっと歌ってる部分が「ララララー」に変わる時の解放感も大好きだ。
ダンサブルにも聴こえるのでフィジカル的にも盛り上がる名曲。


シングル曲だけではなく、
流麗なギターフレーズに酔い痴れる「くわえたばこのブルース」からして気持ち良いし、
切実なラブソング「Don't Let me down」はいつも以上にシリアスな雰囲気
別れたけど、素敵な思い出も残ってる。と純粋に歌う「ひっこし」は
サビメロの丁寧さもあって気持ち泣ける楽曲だ。
それから、
春川さんではなく、
破矢ジンタさんがボーカルをとる珍しい「ウォー ウォー ウォー」も
合唱風のイントロから王道のスカになだれ込むユニークな楽曲に仕上がってると思う
アクセント的にも良いし、
歌詞の中で「ウォー」と144回も言ってるのも個性的だし何となくジッタリンジンっぽい(笑
 それから、
ヒットしたシングル曲にも引けを取らないポップで踊れるキラーチューン「バイ バイ ハニー」がまた名曲。
っていうか、これも当時シングルで切ってたら結構ヒットしてたんじゃないかな.....って思う。
口ずさみやすく覚えやすいサビに加え歌詞にシンクロもし易いし、
リズミカルなバンド演奏も相俟って聴いてると思わず身体が動いてしまう。
それと、
アレンジも独特で
Aメロの時に後ろで鳴ってる「パカカカカッ」って音も面白い(笑
全体を通して古き良き男と女のストーリーに終始している一貫性も秀逸な初期の名盤だと言える。













涙顔のシェリル 君の胸の奥の
ブルーズを僕が消してあげたい 
(ウォー ウォー ウォー)






管理人は密かにジッタリン・ジン大好きで、
家でCDで聴いてたり、
外ではサブスクで聴いてたりしてる。
俗に言う日本のロックの名盤?とか定番??とかには殆ど挙げられてる場面を見掛けないが、
実際は後世に与えた影響も強いし(GO!GO!7188とか)、古今のガールズロックに於いて
紐解くと実はパイオニアレベルだったのでは?等と思うバンドの一つ
だったりする。
やっぱり、
聴いてると春川さんの歌唱含めて個性の塊ですもん。
ちなみに、ヒット時期だけではなく、後期の「自転車」とかも大好きでした。
今は活動やってないみたいだけど、もし復活する事があったら行きたいなあ。

あんまり言及してないけど、実はめっちゃ聴いてる。みたいなバンドや歌手も多いので、
なんか今年はそれをダダ漏れにしてゆければ最高ですね。
本当、
「より良いレビューを!」って考え込んでる内にその年が終わってしまうとか、
それじゃもう何も出来ないじゃん。と我ながら思ったんで・・・。
あ、本作には入ってないけど「プレゼント」も大好きです。



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