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サブカルチャーマシンガン

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新・syrup16g全曲レビューその7「Rookie Yankee」

2019-09-04 | 新・syrup16g全曲レビュー
                            








本当の事ばかり言う人を信じない







「Rookie Yankee」は、タイトルも不思議ですが、
曲調もエレキ弾き語りのような独特の雰囲気をまとった曲で、
五十嵐隆のソロみたいな感覚もあるくらいある意味尖ってる曲なんですけど、
でもその分彼の色濃い部分が如実に作品に表れている隠れた名曲・・・と言える楽曲だと(個人的には)思います
この曲にはAメロBメロサビ~みたいな概念もなくて大体一つのメロディが延々と歌われている印象で、
かなり異質というか、一応ちょっとメロが変わる部分もあるんですけど、
大体一定なのでその意味でも人を選びそうですが、
その分強い想い、、、というか五十嵐の魂が伝わってくる感覚もご多分にあるんじゃないでしょうか。


冒頭から、「本当の事ばかり言う人を信じない」という強烈なメッセージが歌われてるのがイイですね
他人と話していて、今自分が欲しい言葉が正論とかではない時とかってあるじゃないですか?
それと、
「本当の事」に押しつぶされて自分の大切な気持ちが掻き消されてしまう事だって多々ある
何よりも、「本当」だけが人を救う訳じゃない、正論に囚われる事だけが全てではない・・・
そんな風にも思うので、
ある意味一言目で全部を表現してしまった・・・かのような感覚すらある楽曲です
その後も、
「“使われるな 馬鹿を騙せ”」
「別行動に気付かず 実のある修学旅行」
「彼の聖人君子だって痛いヤンキー」
など、
真理を突くような言葉が淡々と、でも熱を持って並べられていくのが聴いてて色々と堪らない楽曲です
勿論そこまで分かりやすい伝え方ではないので、難解と捉えられても仕方ないですけど、
でもその分分かる人にはよく分かるというか、、、ある種、音楽なんて元来そういうもの。だとも思いますね。
正しくはない、
だけど、
正しくない自分を肯定出来たら、
むしろ、
色々なものがプラスに変わっていくような・・・
そういう気さえしているんです。そういう曲だって思ってます。




死ぬのだ
死ぬまで 全部搾って
人の気持ちも 固有の気持ちも
搾りって 全部で死のう




また、最後のこの部分が個人的に大好きです。
別に聴き手を応援してるわけじゃないのに、
不思議と励まされるような・・・
自分も、
最後まで全部出し切って、
出し切るまでは死ねないと思えるような、
間接的に聴き手を奮い立たせる歌詞に仕上がっているのが自分はとても好きです
自分も、ぶっ壊れるまでやる、ボロ切れになるまで貫き通す、、、のが美学だったりするので、
そういう意味合いではなんていうんでしょう・・・自分の思想とも合うなあ、と
そんな風にも思えるのが何よりも素敵だと思える異質だけど実のある名曲
一度だけライブでも聴いたんですが、
思ってた以上にライブ映えしていてとても気持ち良かった記憶があります
知名度や人気的にもうあまり演奏される事も無さそうですが、それでも自分はある種、
指標としているくらいに歌詞に確かなメッセージ性があって大好きな一曲ですね。




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