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【自力で手に入れる喜び】アニメ「きこちゃんすまいる」 おこずかいが欲しい!! 感想

2016-08-27 | きこちゃんすまいる
                                
                           今のtwitterのアイコンはこのお話から来てます。











おこずかいを最後に貰ったのっていつでしょうね
正直忘れてしまったし、そもそも最初に貰ったのも覚えてないんですが
普通に考えると、何もしてないのに貰えてしまう、自身が子供だからこその「甘えた報酬」である事は否定出来ないと思います
まあ、そんな風に厳しく考える必要性があるのか、って言えばアレなんですけど(笑
ただ、このアニメは、きこちゃんに「お手伝い」をさせる事でその報酬としてのおこずかいを与える、、、という
きこちゃんが自分の力で頑張って、その対価としてお金を得る・・・という「労働」を感じさせるお話に仕上がってるのが秀逸なんですよね。

なんでもそうですけど、
棚ボタ的に得たもの、頑張ってないのに得たものよりも
そこを目指して得たもの、自分の力で得たものの方がより尊く、大切に感じられるものです
きこちゃんは、まだ幼稚園児の頃から、そういう気持ちを学んでいる、自力で喜びを掴む事の尊さを学んでいるんですよね
多分本作を観ていた小学生の頃は、このお話の本当の意味合いなんて全然分かって無かったと思います
何故なら、その頃の自分は完全に「甘えた報酬」しか貰ってなかったから・・・ですね
それを考えると、あの頃からもうきこちゃんは自分の遥か先を往ってたんですよね
確かにアルミ缶回収とかでこのお話と同じく「1円の喜び」は1回だけ味わいましたけど(笑
でも、それを根気よく続けられるところにきこちゃんの“本当の強さ”があるんじゃないでしょうか
今になってこのお話を何度も何度も繰り返し観ていると、大人だからこそ感じるものも存外に多くて
なんだか色々な意味で感慨深い気持ちにもなってしまいますね。




また、この・・・
みんなの会話に混ざるでもなく、
ただ一緒に居て聴いて、家に帰って取り入れようとする感じ・・・が
凄く良く分かるというか、自分も無口だからこそシンパシーを感じる部分が多々あります笑
その提案(おこづかい)を「労働」という形で受け入れてもらえて、嬉々とするきこちゃんも本当に可愛かった
普段は物凄い仏頂面で、無表情で、愛想が全くないからこそ、ああいうシーンも際立つんだろうな、、、とか
そういう事を今観ると考えてしまいますね

報酬としては、何か善行をする度に1円、とかいう
ブラック企業レベルの条件だったわけなんですが(笑
まあ幼稚園児にそんな金持たせてもアレだしねえ、、、と考えると納得は出来る
それでも、健気に、いじらしく、一生懸命頑張って、夢を叶えようとするきこちゃんの姿がとても美しくて、胸に来て、何より可愛く思えるのが素晴らしいですね
誰に頼るでもなく、ズルをする訳でもない、今観ると驚くほど正攻法で頑張ってるキャラだったんだなあ。。って思えて
正直眩しいですし、より大好きになれますね
きこちゃんは甘えないし、
ただただ一途に頑張る「強さ」を持っている
誰かの為に何かをしよう、とする「心」を持っている
それこそが“無敵のきこちゃん”と称される最大の所以なんじゃないですかね
それも齢4歳で・・・と考えるとある意味将来が末恐ろしくもなるんですけれど(笑




ただ、報酬の額が報酬の額な分
取り立ては積極的に、やり方は多種多様に賢く攻めるあたりもまたきこちゃんらしいです
その辺は子供を舐めている大人へのしっぺ返しというか、またきこちゃん自身のオーバーな面がよく出ているというか笑
なんとなく献身的な当初と比べて目的がすり変わってしまっている気がしなくもない
そんなコミカルな相様を並べつつ、最後にはその当初の目的にもう一度立ち返ったラストがまた素晴らしかったんですよね。




憧れの洋服も買えない、
キラキラしたアクセサリーも買えない、
当時は高級品であったパソコンなんてもっての他・・・という状況で
きこちゃんは、最終的に親へのプレゼントの為に折り紙を買う、、、という選択をします
そもそも、お駄賃というのは、自分の為なのもあるけれど、基本的に他人の為に頑張って得るものだと思います
労働だって同じ、働いてる時は報酬である給料の事しか頭にないんですけど、でも結局は他人の為にやる事なのは間違いない
だからこそ、教育的に間違った行き過ぎたお手伝いの相様が散々あったからこそ
最終的に感謝の想いを込めて折り紙の花を母に捧げたエンディングがこれ以上なく美しく映る、、、のだと思います
いつしか、お駄賃の為にやらなくて良い事までやってしまって労働の本質を履きちがえてしまったきこちゃんだったけど
結果的には、両親の想いの通りに、他人の為に一生懸命頑張る子、、、に育ってくれた
それが両親にとっても凄く嬉しくて、母親は不意に涙を流したんだと思います。

また、父親の「本物の花よりもずっときれい」ってセリフが素晴らしいですね
ただ売店でさっと買って来た花よりも、想いを込めて端正に折った手作りの花に心打たれる
そこにはきっと当人の“気持ち”も入っているから・・・って事で
自分の欲の為にオーバーにも成り過ぎたきこちゃんが
他人を喜ばす、という人として大事な部分に帰結する
そういう美しいストーリーが光っている傑作回に仕上がってるな。と個人的には想います
単純に、あれだけ散々頑張って働いて苦労したお金を、親の喜ぶ姿を観る為に遣う・・・という作劇にグッと来る
お金を取り扱ったお話ではありますけど、ある意味お金よりも大事なものを描いているお話だとも言えます
誰よりも無敵なようでいて、そのくせ誰よりも優しく、いたわりに溢れている、、、
そんなきこちゃんの本質が垣間見える名作回になってるんじゃないかと

その分、オチがずっこけるんですが(笑
ああいう打算的なところもまたきこちゃんらしいですね
コメディとしても、感動話としてもレベルが高い話数で今観ても面白いです
きこちゃんが渾身の力を振り絞ってただ一つの「いいこと」をする
そんな説明すれば一言に収まるシンプルさがまた素晴らしい。
普段は無表情なきこちゃんが、
母親の喜ぶ姿を観て照れながら嬉しそうにしている一番最初に上げたカットこそ
このお話の全てが詰まっているんだと個人的には感じました。それもまた、確かな「結実」だったんですよね。
最高のお金の遣い方を、既にこの頃から彼女はしてたんだと思います。そんな精神性を含めてきこちゃんは同年代の子よりも、
そしてあの頃の自分よりもずっとずっと前を進んでて、「やっぱりきこちゃんには敵わないなあ。」
文字通り彼女の“無敵”っぷりを確認させてもらった次第です。 
何度観ても飽きない、大好きなお話ですね。













最近完全に「きこちゃんすまいる」熱が再燃してて、
ビデオ毎日のように観返したり、主題歌聴いたり、サントラ買ったり、クイズ本買ったりと
自分の中だけで(笑)完全にきこちゃんの再ブームが来ています
まあ、他人(ひと)の作ったブームに乗るよりも
自分だけのブームに素直に生きていたい
ただそれだけ、ですね
まだまだ機会を見つけてきこちゃんの記事はちょくちょくUPして行きたいです。




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