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【初めてのプロポーズ】アニメ「きこちゃんすまいる」 おもいで・・・きらきら 感想

2016-12-22 | きこちゃんすまいる
                                     
                                 きこちゃんだってロマンスに興味はある。










引っ込み思案だったたかし君が、
きこちゃんと出会ってどんどん逞しくなり、
最後には誰よりも男らしくなってプロポーズを決めるまでになるお話。
ある意味たかしくんの成長物語であり、きこちゃんの「見くびらない優しさ」が胸に響くこのお話は個人的に大好きなエピソードの一つである。

きこちゃんは、どんなにたかし君が泣いても、転んでも、手を差し伸べたりはしない。
ただ一言「泣くな。」と声をかけて、涙を拭いて、颯爽と駆けていくだけだった。
自分を曲げないし、遊びの時も手を抜かない、相手のレベルに合わせない。
だけど、そんなきこちゃんの厳しい対応とそっと背中を押す配慮によってたかしくんはきこちゃんに追い付こう、もっと強くなろう。と自然に逞しくなっていった
登場時では他人と挨拶すらかわす事が出来ないたかしくんが、
どんどんと“きこちゃんマナー”に巻き込まれ、彼らしく成長し、
最後には自力で結婚を申し込む様にはグッと来るし、きこちゃんの想いが報われた様でなんだか微笑ましくジーンと来てしまう、、、というのが本音である。




だが、きこちゃん自身はあくまで「友達」として接していただけで
恋愛感情云々に関してははっきりと即答出来るだけの確かなものは持っていなかった
だから、その想いが確かならば、時を越えて、またあの場所で再会を・・・と
幼稚園児にしては相当ませてる・・・いや、ロマンティックな(笑)
約束をして終わる。。という美しくも切ないお話に仕上がっている。

きこちゃんの嘘をつかない、自分の気持ちに正直なトコロ
そして律義に10年後の・・・2005年の当日に予定を書き込む誠実な一面が光る名エピソードであり、
短期間で見違えるくらいに成長する子供という生き物を上手く捉えたお話だとも言えます
2005年・・・は11年前ですけど、
果たしてきこちゃんとたかしくんは会えたんでしょうか
会えたとしたら、たかしくんは一体どんな大人になっていたんだろう。
そして、きこちゃんのその時の答えはどうだったんだろう。

プロポーズの瞬間にもらった銀杏をモチーフとした憂いの絵コンテの数々も秀逸だったんですが、
最も秀逸なのは「本当のオチ」は視聴者の想像に委ねている、視聴者もまた「未来に想いを馳せる」作りになっている事だよなあ・・・って感じました
きこちゃんは遠い未来に想像を飛ばして儚げな表情をしているけど、
ファンもまたそんな未来の二人の相様を気にして想像に耽ってしまう、、、という
現状維持でも断るのでもなく、「委ねる」という高度な選択をしていた事に今更ながらに感銘を受けました
きこちゃんに師事したお陰で、やや規格外な一面も内包してしまったけれど(笑
でも、たかしくんは「ちゃんと」笑えるようになった、
「ちゃんと」自分の意志を言えるようになった。
それは間違いなく、
彼が強くなるまで支えてくれたきこちゃんのお陰なんだと思います
子供って、大人が考えてる以上に、物凄いスピードで成長してたりする。
このエピソードを見ていると、そういうことをまじまじと感じたりもしますね

尚、おままごとの時、きこちゃんが夫役でたかしくんが妻役だったのは何度観てもクスクスしちゃいますね笑
またきこちゃんパパもたかしくんママもめっちゃ似合うんだよなあ・・・。
いつまで経っても心に残るお話の一つです。
それでいてEDにも繋がるお話でもあるので、初期のお話の中でも特に重要なお話である事は間違いないでしょう。
たかしくんにとっては、他人に励ましてもらったのも優しくされたのもこれが初めてだった。
だからこそ、あそこまで立派な成長曲線を描けたんだと思う。やっぱ「きこちゃんすまいる」、大好きです。











しかしまあ、20周年なのにBD/DVDボックス出なかったね
待ってたのに・・・(泣)。
まあそれまではビデオで観て感想でも書いて我慢しましょうかね
個人的に今年一番観てたのがこのアニメでした、、、って、それもまたどうなんだ、って話ですが(笑
でも最近は子供の頃観てたアニメに夢中になりがちなんだよな。来年はもっとバランスを考えてアウトプット出来たらな、とも考えてますが。
兎角、このエピソードはきこすまの中でも珠玉の短編でしょう。考えれば考えるほど感動が止まらないんです。





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