ひびレビ

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相棒17 第10話「ディーバ」

2019-01-02 00:11:44 | 相棒シリーズ
相棒17 第10話「ディーバ」

 白昼堂々、マンションに住んでいた敦盛槙、樹親子が襲われ、生後8ヶ月の樹が誘拐される事件が発生。槙の祖父である敦盛劉造が権力を持つ議員であることから、上からの圧力で捜査に制限がかけられる中、特命係は青木を通じて情報を得ることに。
 犯人は劉造に指示を出し、ホテルで記者会見中だった、政治的発言を繰り返す「闘うディーバ」こと神崎瞳子に「三雲生命の天野弘は自殺ではなく他殺」という告発文を読ませる。

 これにより瞳子も事件に巻き込まれることになるが、「私は法には従わない。弱い者の嘆きに従う」を信条としているはずの瞳子はあまり協力的では無かった。
 槙と敦盛家の関係性や、彼女の父親である優が生前調査していた事件について少しずつ明らかになっていく中、冠城は三雲生命に勤めていた社員の相次ぐ自殺について調査を進めるが、その最中、暴力組織に捕まってしまう。冠城と連絡が取れなくなった右京は、かつての相棒・神戸尊に連絡を取り…


感想
 槙が父親が誰かを話したくないと言ったあたりで、父親が誰かは何となく読めてしまいました。多分「相棒」を見続けている影響だと思います(苦笑。

 さて、正月早々胸糞悪い事件ではありましたが、一方で弱い者の嘆きに従う「闘うディーバ」の魅力が描かれていた事件でもありました。

 まずは何と言っても神戸くんの登場!思っていた以上に短時間の出演ではありましたが、冠城くんを窮地から救い出すという重要な役目を果たしてくれました。殴り合いに関しては不得手かなーと思ってましたが、力はあまりなくとも技でいなす感じが良かったですね。大河内さんと剣道の鍛錬を行っていたことも生きていたのかな?
 一仕事終えたら、すぐさま正月休みに入りなおせるよう、手荷物を現場近くまで持って来ているのも何とも彼らしいと言いますか(笑。何だかんだでちょくちょく出てくれるのは嬉しいですね。


 で、事件の方。当初は無関係かと思われていた神崎瞳子は、今回の誘拐事件等において重要な役割を果たしていました。当初、記者会見場での困惑した様子や、屋敷での冷淡な態度などに騙されましたが、「弱い者の嘆きに従う」という信条が紛れも無い真実であることが徐々に描写されていきました。
 当初、瞳子がここまで槙たちに親身になるのは、「槙の本当の母親が瞳子だからなのでは?」と思ってましたが、そうではなく。「弱い者の嘆きに従う」。かつて愛した人が愛した子供を守るため、弱い者の嘆きに従い、全てを失うのを覚悟のうえで行った結果。右京さんが真相を明かすシーンにおいて、起爆装置を瞳子自身が持つことにも意味があるとは思いもしませんでした。最後の最後まで右京さんを信じ切らないあたりも、頭の回転が早く、用意周到で強い意志を持つ人物だったなと。

 槙と樹の間には単なる親子というだけでは済まされない関係性がありましたが、それを乗り越えて愛することが出来るようになったのは、槙を血の繋がりが無いと知りつつも愛してくれた父・優のおかげ。瞳子もまた、血の繋がりが無い、けれども大切な人が最後まで守ろうとしていた人に親身になるなど、血の繋がりを越えた愛情を抱いていた人々でした。
 一方犯人はといえば・・・まぁ一時期は「名前が出てるから執事さんっぽい人が怪しい!」とか、とんちんかんなことを想ったりもしましたが、それはさておいて(汗。血の繋がりや自らの立場を重視する人物であり、瞳子たちとは正反対の存在だったと思います。
 しかも襲った相手の年齢が最悪です。子孫を残そうと躍起になってた感じがして最悪でしたね・・・


 イヤな気分にもなりましたが、一方で闘うディーバの雄姿を見ることも出来たのは良かったかと。

 今回の一件で青木は晴れて元の部署に戻れることになったようで・・・出来れば今シーズン終わるまでは青木もいて欲しかったですね。ただ、いたとしてもサイバーセキュリティ対策本部に行く手間が省けるぐらいの感じでしたし、どうにも持て余してる感が無きにしも・・・

 ともあれ次回は、ウルトラマンXでも見たような回になるのかな?
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