ひびレビ

特撮・アニメの感想や、日々のことを書いてます。
当ブログの記事をコピーした、怪しいサイトにご注意ください。

「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」を見て

2019-01-04 08:02:17 | テレビ・映画・ドラマ
2017年の映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」を見ました。1995年の「ジュマンジ」、2005年の「ザスーラ」を経てのジュマンジ系統3作目・・・という立ち位置で良いんですかね?

 本作はボードゲーム「ジュマンジ」が再び人の手に渡ってしまうものの、手にした人間はボードゲームではなくテレビゲームに夢中。ならばと「ジュマンジ」はゲームソフトへと姿を変えて、再び人間をゲームに巻き込み始めるところからスタート。

 初代「ジュマンジ」はすごろく形式。止まったマスに応じたイベントが現実世界で発生するという、何ともはた迷惑なものでした。しかし今作はテレビゲームの中に主人公であるスペンサーら4人が吸い込まれ、ゲーム内のキャラクターのスキルを生かしつつゴールを目指す、というゲームに変わっています。
 正直なところ、個人的には「ジュマンジはボードゲームの出来事が現実に発生するからこその面白さであって、ゲームの中っていうのは違うんじゃない・・・?」と思っていました。ですが蓋を開けてみれば、これがまた面白い!

 何といっても、単にゲームに吸い込まれるのではなく「心はそのままに、見た目やスキルは選んだゲームのキャラクターになる」のが良かったですね。当初は見た目の違いを気にしていたものの、次第にキャラクターのスキルを有効活用して困難を乗り切り、かつ現実世界で培ったスキルも役立てていたのが良かったです。
 加えて「テレビゲーム」である点の有効活用もお見事でした。途中のピンチは「あぁ、テレビゲームってこういうのあるよね!」的な展開で乗り切っていましたし、最後の最後も「やるやる!」という感じで、上手いことテレビゲーム要素も盛り込んでいたなと感心しっぱなしでした。
 また、「ヴァン・ペルト」という名前から、形は変わってもジュマンジであることには変わりないことが分かるのも良いですね。


 全てを終えて一件落着かと思われましたが、最後意外な行動に出る人物がいました。その気持ちは分からなくもないです。ゲームの中では向かうところ敵無しのヒーローでも、現実に変えればゲームが取り得の一般人。そんな彼がゲームの中にいたいと思うのは当然のことかもしれません。
 しかし、ゲームにはゴールがあり、現実に戻らなければならない時が必ず来る。そこでは一般人かもしれないけれども、ゲームの中で得たものは失われていない。実際、登場人物の中には現実に戻っても明確に変化が現れている人物もいました。

 当初はスペンサーら4人がメインで話が進むのですが、途中新キャラが登場します。彼の正体やその後に関しては、初代を知っているからこそ「あぁ、これはいずれ違う時代に帰るんだろうな・・・」というのは分かっていましたし、どう締めるか非常に気になる部分でした。その締め方が何とも素晴らしい!てっきり恋愛関係に落ち着くかと思っていたので、ああいう締め方は個人的には新鮮で、かつ印象的でした。


 「ジュマンジ」では親子を、「ザスーラ」では兄弟を描き、そして今作は「仲間との友情と自分の成長」を描いていたと思います。次々と迫り来る困難を前に、時にぶつかり、時に助け合って仲間と共に乗り越えていき、その中で普段の暮らしでは得られなかったものを手にし、成長していく。王道のゲーム展開っぽいですが、だからこそ見ていて夢中になるわけで。
 

 ボードゲームからテレビゲームへと姿を変えたジュマンジ。しかしその面白さは変わらず受け継がれていたと思います。思っていた以上に良い作品でした。
コメント