1984年の映画「グレムリン」、1990年の映画「グレムリン2 新・種・誕・生」を見ました。「グレムリン」はうすらぼんやり見た記憶があるのですが、2は間違いなく初見でした。あのメタメタしい感じはさすがに忘れられないと思います。
2作品とも中心になっているのは「モグワイ(ギズモ)」と呼ばれる不思議な生物。光に当ててはダメ(日光で死ぬ)、水をかけてはダメ(増える)、夜12時過ぎに食べ物を与えてはダメ(凶暴な生物に進化する)という3つの注意を守らなければならないのですが、そんな注意を守ったまま映画が無事終わるはずもなく。
加えて大本である「ギズモ」と呼ばれるモグワイは大人しい性格なのですが、ギズモから生まれたモグワイたちは何故かみんな凶暴で、人間を騙して12時過ぎの食事を得ようとするといった狡猾さも見せていました。1作目は比較的ギズモに似たモグワイが生まれてましたが、2作目では最初から結構違いが分かりやすかったかなと。
で、1作目の「グレムリン」。こちらはクリスマスの街が舞台となっており、偶然増えてしまい、更に「グレムリン(小悪魔)」と化したモグワイたちが大暴れ。ほんの僅かな水でも増えるのだから、プール一杯の水だと、まぁ増えるのなんの!あんなに出てくるとは思いませんでした。そして主人公であるビリーのママがあんなに強いと思いませんでした(汗。数が少なかったとはいえ、真っ向からグレムリン退治してるよ、あの母さん・・・
集団で街を暴れまわり好き勝手してるグレムリンを見て「どうやって撮影しているんだろう」と思いつつ、ビリーと恋人のケイト、そしてギズモを中心に話は進んでいきました。
そんな中、序盤から出ていた街の有力者であり嫌われ者でもあるっぽいディーグル夫人という人物がいるのですが、彼女も被害に遭いまして。当初は「あぁ、この厳しいディーグル夫人が、グレムリン事件を通してビリーらと和解し、街の人とも上手くやっていくようになるんだろうな」と思ってました。グレムリンに襲われた際も「ここへビリーが入ってきて、救い出したりするんだろうか」と思ってました。
が、グレムリンの悪事により、2階へ上がるために階段に沿って設置された電動の椅子のスピードが限界突破。凄まじいスピードで2階へと上がっていき、そのまま窓から外へと飛び出して落下・・・後のニュースで「犠牲者」という表現が出ていましたし、描写されていないことからも多分亡くなったんでしょうね・・・「クリスマス・キャロル」のスクルージおじさんのように改心するオチだとばかり思っていたので、かーなーり意外でした。
最後はモグワイを管理していた老人が現れて・・・という終わり方。元々モグワイを買い取ったビリーの父親もしきりに謝ってましたし、老人も注意を守らなかったことを咎めはするものの、ギズモと友達になったビリーに「いつか飼える日が来る」と笑みを見せるとといった描写は好印象でした。
仲間内で騒いでいる様子は楽しそうに見えて、しかし仲間であっても容赦しないグレムリン。小さいながらも侮れない怖さを持っているキャラクターとして描かれていたなと感じます。ギズモも活躍するっちゃするんですけども、意外と控えめだったかなって。
そして「グレムリン2 新・種・誕・生」も見たわけですが・・・最初何が始まったのかと思いましたね。「あれ?この時代の映画ってみんなこういうのあるの?」と思ってしまうくらい、当たり前のようにバッグス・バニーが出てくるのだから、そりゃ面食らいますって(笑。
本編の舞台はビリーとケイトの勤め先である巨大なビル、クランプ・センター。老人が亡くなり行き場を無くしたギズモが、そのビル内にある研究施設に連れて行かれてしまったことから、今回の騒動が始まります。
1作目が街で、2作目がビルという比較的狭い空間になったのはちょっと意外でしたが、ビル内の研究施設にあった様々な薬品を飲むことでグレムリンたちは多彩な進化を遂げることに。
中でも「ブレイン」というグレムリンが印象的でしたね。前作のボス「ストライプ」に該当するグレムリンもいましたし、そちらはそちらでおぞましい進化を遂げてはいましたが、まさか途中退場するとは・・・そんなこともあって、ブレインが特に印象に残っています。もうちょっとビリーたちを罠にはめたり出し抜いたり、彼らの作戦を見抜くなどの活躍もして欲しかったかな。
ブレイン以外のグレムリンもだいぶ種類が豊富で、ギズモから生まれた時点で前作より大分個性的でした。個性的だったので、何で間違えたのかはやや疑問でしたね・・・テリアモンとロップモンぐらい違うと思うのですが。
今作では1作目に登場したビリー、ケイト、ギズモが続けて活躍する!というのは納得なのですが、まさかフターマン夫妻も続投し、しかも夫の方は日光に耐性を得たグレムリンを退治したり、単身ビル内に潜入してビリーと共にグレムリン退治に一役買うなどの大活躍を見せるとは思ってもみませんでした。1作目ではやられっぱなしでしたから、その鬱憤を晴らした形になりますね。主人公ではなく、意外な人物が意外すぎる活躍を見せてくれたのは面白かったです。
また、ビルの社長でもあるクランプ氏がだいぶ話の分かる人物だったのが意外でした。最初はなりふり構わず開発を押し進め、システム頼りの人間かと思ってましたが、いざグレムリン事件が起こった際には、ビリーの出すアイデアに賛同して自ら率先して行動したり、最後には物ばかり大切にして人を大切にして来なかったと反省するといった姿勢を見せていました。話の分かる人物ですし、一度は諦めたもののビリーのアイデアを聞いてすぐに元気を取り戻したりと、感情豊かで楽しい人物だったなと。
・・・とまぁ、ブレインやフターマンさん、クランプ氏など印象に残るキャラクターはいたわけですが、この映画で何が一番印象に残ったかって、途中で繰り広げられる、清々しいまでのメタ展開が一番印象に残りました。あれは事前情報一切抜きで映画館で見たいですねぇ・・・
そんな感じで、思っていたよりも楽しめた「グレムリン」「グレムリン2」でした。
2作品とも中心になっているのは「モグワイ(ギズモ)」と呼ばれる不思議な生物。光に当ててはダメ(日光で死ぬ)、水をかけてはダメ(増える)、夜12時過ぎに食べ物を与えてはダメ(凶暴な生物に進化する)という3つの注意を守らなければならないのですが、そんな注意を守ったまま映画が無事終わるはずもなく。
加えて大本である「ギズモ」と呼ばれるモグワイは大人しい性格なのですが、ギズモから生まれたモグワイたちは何故かみんな凶暴で、人間を騙して12時過ぎの食事を得ようとするといった狡猾さも見せていました。1作目は比較的ギズモに似たモグワイが生まれてましたが、2作目では最初から結構違いが分かりやすかったかなと。
で、1作目の「グレムリン」。こちらはクリスマスの街が舞台となっており、偶然増えてしまい、更に「グレムリン(小悪魔)」と化したモグワイたちが大暴れ。ほんの僅かな水でも増えるのだから、プール一杯の水だと、まぁ増えるのなんの!あんなに出てくるとは思いませんでした。そして主人公であるビリーのママがあんなに強いと思いませんでした(汗。数が少なかったとはいえ、真っ向からグレムリン退治してるよ、あの母さん・・・
集団で街を暴れまわり好き勝手してるグレムリンを見て「どうやって撮影しているんだろう」と思いつつ、ビリーと恋人のケイト、そしてギズモを中心に話は進んでいきました。
そんな中、序盤から出ていた街の有力者であり嫌われ者でもあるっぽいディーグル夫人という人物がいるのですが、彼女も被害に遭いまして。当初は「あぁ、この厳しいディーグル夫人が、グレムリン事件を通してビリーらと和解し、街の人とも上手くやっていくようになるんだろうな」と思ってました。グレムリンに襲われた際も「ここへビリーが入ってきて、救い出したりするんだろうか」と思ってました。
が、グレムリンの悪事により、2階へ上がるために階段に沿って設置された電動の椅子のスピードが限界突破。凄まじいスピードで2階へと上がっていき、そのまま窓から外へと飛び出して落下・・・後のニュースで「犠牲者」という表現が出ていましたし、描写されていないことからも多分亡くなったんでしょうね・・・「クリスマス・キャロル」のスクルージおじさんのように改心するオチだとばかり思っていたので、かーなーり意外でした。
最後はモグワイを管理していた老人が現れて・・・という終わり方。元々モグワイを買い取ったビリーの父親もしきりに謝ってましたし、老人も注意を守らなかったことを咎めはするものの、ギズモと友達になったビリーに「いつか飼える日が来る」と笑みを見せるとといった描写は好印象でした。
仲間内で騒いでいる様子は楽しそうに見えて、しかし仲間であっても容赦しないグレムリン。小さいながらも侮れない怖さを持っているキャラクターとして描かれていたなと感じます。ギズモも活躍するっちゃするんですけども、意外と控えめだったかなって。
そして「グレムリン2 新・種・誕・生」も見たわけですが・・・最初何が始まったのかと思いましたね。「あれ?この時代の映画ってみんなこういうのあるの?」と思ってしまうくらい、当たり前のようにバッグス・バニーが出てくるのだから、そりゃ面食らいますって(笑。
本編の舞台はビリーとケイトの勤め先である巨大なビル、クランプ・センター。老人が亡くなり行き場を無くしたギズモが、そのビル内にある研究施設に連れて行かれてしまったことから、今回の騒動が始まります。
1作目が街で、2作目がビルという比較的狭い空間になったのはちょっと意外でしたが、ビル内の研究施設にあった様々な薬品を飲むことでグレムリンたちは多彩な進化を遂げることに。
中でも「ブレイン」というグレムリンが印象的でしたね。前作のボス「ストライプ」に該当するグレムリンもいましたし、そちらはそちらでおぞましい進化を遂げてはいましたが、まさか途中退場するとは・・・そんなこともあって、ブレインが特に印象に残っています。もうちょっとビリーたちを罠にはめたり出し抜いたり、彼らの作戦を見抜くなどの活躍もして欲しかったかな。
ブレイン以外のグレムリンもだいぶ種類が豊富で、ギズモから生まれた時点で前作より大分個性的でした。個性的だったので、何で間違えたのかはやや疑問でしたね・・・テリアモンとロップモンぐらい違うと思うのですが。
今作では1作目に登場したビリー、ケイト、ギズモが続けて活躍する!というのは納得なのですが、まさかフターマン夫妻も続投し、しかも夫の方は日光に耐性を得たグレムリンを退治したり、単身ビル内に潜入してビリーと共にグレムリン退治に一役買うなどの大活躍を見せるとは思ってもみませんでした。1作目ではやられっぱなしでしたから、その鬱憤を晴らした形になりますね。主人公ではなく、意外な人物が意外すぎる活躍を見せてくれたのは面白かったです。
また、ビルの社長でもあるクランプ氏がだいぶ話の分かる人物だったのが意外でした。最初はなりふり構わず開発を押し進め、システム頼りの人間かと思ってましたが、いざグレムリン事件が起こった際には、ビリーの出すアイデアに賛同して自ら率先して行動したり、最後には物ばかり大切にして人を大切にして来なかったと反省するといった姿勢を見せていました。話の分かる人物ですし、一度は諦めたもののビリーのアイデアを聞いてすぐに元気を取り戻したりと、感情豊かで楽しい人物だったなと。
・・・とまぁ、ブレインやフターマンさん、クランプ氏など印象に残るキャラクターはいたわけですが、この映画で何が一番印象に残ったかって、途中で繰り広げられる、清々しいまでのメタ展開が一番印象に残りました。あれは事前情報一切抜きで映画館で見たいですねぇ・・・
そんな感じで、思っていたよりも楽しめた「グレムリン」「グレムリン2」でした。