ひびレビ

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ウルトラマンデッカー 第16話「君は君のままで」

2022-11-02 07:21:11 | ウルトラシリーズ
ウルトラマンデッカー 第16話「君は君のままで」

 新たな力・ダイナミックタイプをその身に宿し、テラフェイザーと未来人アガムスを退けたカナタ。しかしアガムスの復讐心は消えず、子孫から彼のことを託されたカナタはいつになく神妙な面持ちであり、小型怪獣スピニー追跡中も心ここに在らずといった様子。
 
 「明日を見る、彼方まで」。自身の名前になぞらえた想いを述べていたカナタですが、未来からの復讐者に対峙したことによって、目の前のことも、彼方の明日のことも、両方考えなければならなくなった結果、どう動いて良いか分からなくなっていたように感じます。
 スピニーとアガムスは同じ怒りを宿した目をしていたとカナタ。このままスピニーを倒して良いのか?アガムスのように、スピニーの同族が地球に攻め込んでくるのではないか?……そんなことを考えていたのかもしれません。しかし、それはカナタ一人が背負うには、あまりにも重すぎる責任です。

 リュウモンは、当初は不調のカナタを作戦から撤退させようとしていました。単に足手まといだからではなく、カナタやイチカが負傷する危険性を考慮しての判断というあたりに、彼の優しさを感じられます。そして、リュウモンからの言葉がカナタの救いとなりました。
 確かにアガムスを託されたのはカナタ個人。ですが、何も一人で救わなければならないとは限らない。地球人のせいで滅亡の危機に瀕する星があるのだとすれば、それは一人でも多くの地球人と共に考えるべき案件。改めて本作が「GUTS-SELECT」の物語だと認識させてくれる、良い描写だったと思います。少々あっさりしていたようにも思えますが、「一人でどうにもならないなら、みんなで協力する」という、当たり前のようで忘れがちなシンプルな話でしたから、解決もこれぐらいシンプルで良いのでしょう。

 終盤は巨大化したスピニー=双頭怪獣パンドンとの戦いが繰り広げられることに。
 ただ、正直パンドンってセブンが絶不調だった時の相手のため、最終回に登場した怪獣の中でもそんなに強そうには感じなかったんですよね……ですが、今回のパンドンはフラッシュタイプと渡り合うほどのパワーと、強力な火炎竜巻を武器にしており、なかなか強そうに感じられました。ネオパンドンのようにはっきり首が2つに分かれているパンドンも良いけど、初代を彷彿とさせる今回のようなパンドンも良いよね……

 
 うっかりサムズアップしちゃったリュウモンが微笑ましかったところで、また次回……何やらムラホシ隊長に不穏な気配が。アガムスの件で調査されるんでしょうけども、果たしてムラホシ隊長の正体や如何に。そしてマルゥルを見慣れ過ぎたために、いきなり普通のメトロン星人が出てきて驚きました(汗。
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