「ゴーストバスターズ／アフターライフ」を見て

　2021年の映画「ゴーストバスターズ／アフターライフ」を見ました。

　本作は1984年、1989年に制作された「ゴーストバスターズ」「ゴーストバスターズ２」の続編であり、当時の主要メンバーの一人・イゴンの孫娘フィービーの視点から、イゴンが家族や仲間と距離を置いた理由や、ゴーストバスターズのその後、迫りくる脅威との戦いが描かれています。

　全体的にしっとりと、落ち着いた雰囲気が漂う作品であり、序盤はやや物足りなさを覚えました。しかしフィービーがイゴンの遺産を見つけたあたりから「ゴーストバスターズ」の存在が深く関わり始めて盛り上がりを見せ、ラストはまさしく「ゴーストバスターズ」！といった感じの映画でした。「来るんだろうな」と分かっていても、添えられた手にはグッと来るものがありましたね……理解されずとも己の信念に基づき行動することの辛さ、そしてそれを理解してくれる者の大切さが伝わってきました。

　死が全ての終わりではない。「アフターライフ」には、ゴーストバスターズの「その後」のみならず「死後」、両方の意味合いが込められているように感じられました。決して派手な作品では無いですが、後日談としてじんわり染み入る作品だったなと。