Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

RCA箱システムのバランス調整

2012年06月18日 | ピュアオーディオ

Rcabox_system

私の持つシステムの中で一番ポテンシャルが高いと思っているRCA箱システムは、今までなかなか思う様なサウンドが出せなかった。その原因はおそらくチャンデバの性能不足に有るのだろうが、他に持っていないのでこのF-15Lを使って現在最良のサウンドに仕上げるしかない。

F15l1

これが昨日までのチャンデバのアッテネーターのポジションです。低域は-15、中・高域は0(MAX)の状態。どうしても低域が中域に被ってしまうので-16~-15のポジションでしか使えませんでした。この状態で3月~6月まで来ました。

F15l2

この頃はやや低域の音量が少ない様に思えて来て、再度調整をして見ました。低域のみの調整です。-15 → -12(3ステップ)に変更できそうです。以前はこの状態では低域が被って使えませんでしたが今回は大丈夫です。使うにつれてF-15Lの内部が活性化してくれて来ている様です。

Rcabox_system2

この状態で確認の為にマゼール/幻想交響曲(テラーク)を聴きました。軽く素早い低音を求めてD130×2発にしています。今までどうしても出せなかった質感が出始めたようです。グランカッサの音が他のシステムでは「ドカーン」と云う様な鳴り方に対し、「ドドドカーンン」と云う風に、非常に細かいサウンドが低域で聴けます。分解能と音量のバランスが取れて来ました。

元々RCA箱システムは、劇場で使う為に作られた様なSP本来の姿をしていますのでポテンシャルは相当に高いと思っていますし、ホーンもJBLでは最高クラスを組み合わせています。家庭用に作られたシステムと比べれば一線を画すサウンドを求めます。ALTECのA2、A4、A5、A7等のむき身のSP達のサウンドと相通じる部分と思います。「家庭用」と云う束縛のないSPシステムは、SP本来の機能美が見た目にもサウンドにも有ると思います。