Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

「音質アップ」について

2016年06月11日 | ピュアオーディオ
「音質アップ」とはどういう事だろう。単純には「従来のサウンドより良くなった」と云われるだろう。では何処が?何が?良くなったのか?多分に「ベールが剥げた音」で有り、「音数の増加」や「スピード感のアップ」、「低域の量感が増えた」・「高域が伸びた」、「音のキレが上がった」、「リアル感の増加」等々ととめどもない項目が上がって来るだろう。この様な「対象評価」ではなく「絶対評価」的な考え方をするべきだろう。

オーディオマニアと云っても、1回/日に毎日聴いていらっしゃる方もいますが、1回/週に5時間ほど聴くと云うスタイルの方が多いと思います。2~3回/月と云った非常に使用頻度の低い方もいらっしゃいます。個人的な経験では、1回/週程度の使用頻度の方には「音質」は無縁だと思います。ましてや月に数回程度の使用頻度では音質以前の話です。趣味で有る事やマニアで有る事を疑います。

1回/週程度の使用頻度の方に「音質」は無縁と申したのには理由が有ります。本来は毎日使って「機器を活性化」させるだけで音質はアップして行きます。しかし、1回/週程度では、接点部の酸化膜の増加により「音質劣化」して行くのです。1回/週程度の使用頻度の方には、機器の入れ替えやケーブルの入れ替え(グレードアップ)より「毎日鳴らしてやる事」を勧めています。何故なら、「機器の音質劣化が激しく」現状維持も出来ていない方に「改善」は無意味だからです。「管理」(現状維持)と「改善」は両輪です。どちらも重要です。

「管理」(現状維持)は「階段の高さを維持する事」(音質の維持)であり、「改善」は「階段を上がる」行為です。改善をして階段を上ったつもりでも、維持できていない為に階段そのものが沈み込んで下がっていたのでは話になりません。この辺が理解されていない方が非常に多く、「むちゃくちゃ」なやり方がまかり通っていると思います。それは多分に販売店の褒め言葉や雑誌の影響が強いと思います。