Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

お宅訪問の時に自分が見る処と聴く処

2016年06月29日 | ピュアオーディオ
オーディオは基本的に「孤独な趣味」だと思う。聴くジャンルや聴きたい曲もその日の気分によって違うし、出て来るサウンドにも「個人の嗜好」が色濃く反映される。

個人で一人籠って作り上げた「サウンド」が他の人と比較してどうなのだろうか?と云う事は気にかかる処である。自分よりもっと良いサウンドを出している人もいれば、はるかにグレードが劣る音しか出していない人もいる。その中で「自分の位置付け」がどの辺なのか気にかかる時が有る。

自分が例えばJAZZ喫茶辺りに出かけた時は「大抵5分程」でヒアリングをしなくなる。「もう音は沢山」と云う意味である。それよりおいしいコーヒーや食事の方が気にかかる。

お宅訪問の場合は、①SPのユニットとセッティング ②電源系の仕組み ③ソース機器とアンプ類 ④ラインケーブルのプラグやケーブルの確認 ⑤SPケーブルの確認 ⑥レイアウトの確認 をまず初めの10分で済ませます。この時点でほぼ出て来る音の60%の予測が付きます。そして実際に聴いて「予測との違い」を確認します。

お宅訪問の場合、部屋が重要なファクターを持っていますので、「音のバランス」がそれぞれ違います。その音のバランスの違いに囚われて「良い音に聞こえる」場合が非常に多い。自分の音のバランスと違うので良く聴こえるんですね。

しかし、低域の伸びはどうか?分解能はどうか?質感はどうか?中域の太さはどうか?高域の伸びと繊細さ・空気感はどうか?とチェックして行くと、その音が見えて来ます。音のバランスに惑わされないで冷徹なジャッジをして行きます。・・・但し、表面上は穏やかにゆっくりと話します。粗探しをしても何もなりません。「自分の為になるモノが有るか?」が重要です。自分で気付かないモノがそこで出て来る場合も有ります。ご本人も気づかないでいる場合も有ります。

「自分のサウンドを上げる為」に吸収すべきは何でも吸収する事が重要で、格付けや粗探しが目的では有りません。一般的に、高額の機器を並べている方よりも、手頃な機器を使っていろいろ工夫されている方のサウンドの方が学ぶ点が多いです。