昨日もブログでYS11の写真をアップしたが、展示中の機体を見ていると懐かしい想い出も蘇った。
私が出張帰りに八戸空港から羽田空港までYS11を利用した時、席番は忘れたが、左側窓際の席でエンジンが良く見える席に敢えて座った。
自分の仕事がエンジン関連なので、航空機に乗ると可能ならばエンジンの見える席に座る癖が付いてしまった。空席の時は敢えてCAに頼んでいたが、この時は乗客は少なかったから、その望みの席に座ることができた。
私から見えるのは NO.1 エンジン (航空機エンジンは後視左側が NO.1 エンジンとなる) だが、ロールスロイス社製の 「ダートエンジン」 も快調のようで快適な飛行だった。
だがよくよくエンジンを見ていると、少し異常なことに気付いた。エンジンはカウリングと呼ばれるカバーで覆われているが、エンジン補機部分からオイルリークがある場合、外部に捨てるための小さなポートがある。
そのポートを見ていると、時々オイルが垂れることがある。先ほど、私が異常だと書いたが、エンジンによってはそのリーク量の規程があるので、外部に出てもそれが異常ではない場合もある。
だが、高速で飛行しているはずだから、私はそのリークが気になってしまった。飛行時間によってはオイルタンクのレベル (その量も制限値がある) の現象に繋がるかもしれない。
あっと言う間に羽田空港に着陸したが、停止状態でエンジン・カウリングを見ると、やはり微かにリークして外板が濡れているのが判った。それが異常かどうかは知る由もない。
原則的にはどのエンジンも燃料もオイルも 「リークのないこと」 が前提だから、私には気になったのだろう。
1997年、私がイギリス出張への往路はBAの707型機だったが、途中、アンカレッジでもコペンハーゲンでも、燃料給油中に整備士が NO.2 エンジンにオイルを補給していたが、これも 「オイル消費大」 のトラブルでオイルを補給していたのだろう。
エンジンでは燃料が無くなればエンジン停止になるが、タンク内のオイルが無くなれば、ベアリングを冷却するオイルが枯渇してエンジン損傷の大きな事故になる。
私は永年多くのエンジンをテストしたが、そのなかでも特に注意しながらモニターしたのは 「エンジン給油圧」 だった。油圧に対する基礎的な教育を受けたからオイルリークについても厳しい見方をしたのは当たり前のことだった。
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| NO.1 エンジン (ロールスロイス社製 「ダートエンジン」 )
| NO.2 エンジン
写真説明: 「ダートエンジン」 撮影場所: 航空公園駅前にて 撮影日: H300607
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