最近、妻と散歩していると妙な不安感を持つようになった。
それは無差別に誰にでも刃物を振りかざして人を殺める事件が多発していることからの警戒心のような不安だ。
その加害者からの 「誰でもよかった」 との証言は、街中でも偶然にその場に居合わせた者にとっては避けることの出来ない災難と言うしかない。
だが、そのような偏屈な考えを持つ者は世の中にはたくさん居るはずだが、それを事前に察知して未然に事件を防ぐことは至難の業だ。
そのような事件のニュースを聞く度に 「他山の石」 と思えず、妻と散歩している時にそのような災難に遭った時の最悪のシナリオを考えてしまう。
考え過ぎかもしれないが、それはあり得ないことでもない。川沿いを歩きながら前方から来る人、背後から人の来る気配があると、ふと立ち止まってその人たちをやり過ごすことが多くなった。
それが杞憂の範疇で終ればいいのだが、今の世の中は 「想定外のことが起る」 のが現実でもあるので、私の不安な気持ちは当分消えそうにもない。
でも、やはりそのような不安は少し考え過ぎなのだろうか?
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