去年の話になりますが、「何か面白い本は無いかしらん!」っと、Amazonのサイトを眺めていたんです。そしたら何と、「瀬織津姫」と言うタイトルの文庫本があるじゃないですか。
あれ、文庫本は或る一定の売上があった単行本だけが発売から2年以上過ぎて出るものなのに、2年前からこんな単行本で出てたのか。知らなかった。若しかしたら自費出版か、と思いなから、著者名を見たら瀬織津姫と明記。
そうか瀬織津、えっ、瀬織津姫? 瀬織津姫が書いた本が瀬織津姫? どう言う事?
「若しかしたら」と思い、ネットで探してみましたら・・・・、有りました、瀬織津姫と言うタイトルの本を書いた瀬織津姫と言う方のブログが・・・・・・(くぅー、ややこしい)。
ネット時代到来で、瀬織津姫も時代に遅れてはならじとブログ始めた訳なんでしょうかねぇー(現在はブログ止めている様です)。
何でも、この瀬織津姫と言う方、勿論、女性で波乱の人生を歩みながら、自分が瀬織津姫である事を思い出したそうです。本当に瀬織津姫なのでしょうか・・・・・・・。
更には、瀬織津姫の巫女的発言をする人もいます。
「♪瀬織津姫~、貴方を~、♫抱きしめたい~(多分、宝塚調)」とか書き込んでいましたので、「貴方は神功皇后になりたいのでしょうか?」と質問しましたら、「成れれば、そう成りたい」旨のお答えでした。
うーん、分かりません。これがスピリチュアルと言うものなのでしょうか。まあ、それで本人が幸せになれるのであれば、それはそれで良いと思うのですが、それを世間に知らしめたいというのは、どうかなぁーと思うのですよ。
「私は瀬織津姫。こらっ、下郎、土下座しなさい」なんて言われたら、どうしましょうかねぇー。本当の瀬織津姫なら土下座でも何でもしますが、瀬織津姫の証明を見せていただけないと信じられませんし、それで世間に対して号令しても迷惑ですよ。
終いには、「♪私も瀬織津姫、♫貴方も瀬織津姫~(昔のサザエさんの歌風)」になってしまって、瀬織津姫同士で喧嘩するようになってしまったら、どうするんでしょ。
実は、もう既に瀬織津姫の派閥みたいなものがあって、つまらない事で天地がひっくり返るような大騒ぎしてたりもしますし、もうハッキリ言います。馬鹿じゃないかと。
「瀬織津姫は私の神様、貴方の瀬織津姫はインチキよっ」的な事になったりしているようですが、これって神道の考えから逸脱している点が少なからずあると思いますし、神への冒涜と言ったら言いすぎかも知れませんが、ある意味、神や神道を否定する事に繋がると思うんですよねぇー。
もっとも、私も神道について詳しく知っている訳では御座いませんが、その方々に神道だけでなく、全世界多くの宗教にて考えられ、肯定され唱えられている聖婚、英語で言うとヒエロスガモスに付いて、聞いてみたいもんです。
神道では神や聖母、そして巫女にあたっても、それを証明する規律というか、証というものがあります。それが聖婚(ヒエロスガモス)です。
私は聖婚に当ては嵌てはまらないのであれば、神は語れないと思うんです。
つづく。