「聖婚(ヒエロスガモス)。その1」を書いてから、チョット日数が経っちゃいましたねぇー。
実はネタ本が行方不明になっちゃいましてね、探したのですが見つかりませんでした。しょうがないので、私の頭の中に記憶している知識のみで書きます。
事実から少々ずれる可能性がありますが、今回は序章というか、まあ、要点のみと言うか、骨格だけ知ってもらえれば幸いです。
なぁーんて書いてますが、本当は熊野権現を最初に書いた方が分かり易いのですが、詳細はまたの機会と言う事にしときます。
さて、最初に断っておきますが、神は人間ではありません。人間の尺度で神を考えちゃダメです。そして私はけっして変質者ではありません。くれぐれもソコの処、宜しくお願いしますよ。
さてさて、聖婚です。聖婚、それは神々の結婚の事ですが、神である事の証明でもあります。
先ず、主要な神々は近親婚です。日本でも東北地方では割と最近までこの習慣は残っていたのですが、人間様はタブーです。当然ですね。
でも、神は人間とは違う訳です。
最初に結婚し、離婚したイザナギ尊とイザナミ尊。日本神話でも最も恐れられている祟り神であり、竃神の奥津比古尊・奥津姫尊。大山津見神の子で櫛名田姫の両親でもある手名椎尊・足名椎尊様達は兄弟ですし、風神の級長彦尊・級長戸辺尊、祓戸の神である速秋津姫尊・速秋津彦尊も兄弟のように思えます(何で祓戸の姫で速秋津姫にだけ夫がいるのか不思議ですねぇー)。
天照大神とスサノオ尊は結婚した訳ではありませんが、うけい(契約)で宗像三神等の子供を産んだ訳ですから、それに近いものがあります。
そして、日本の神々だけでなく、海外の神々もまた兄弟、或いは親子で夫婦のケーズが多いです。
バール神話のバール神・アナト神、中国祖神であり人頭蛇身の女媧・伏羲(同じ人頭蛇身のインドのナーギ、ナーガはどうなんでしょ?)、ギリシャ神話のゼウス、アポロン、ポセイドン、その他もろもろの神様(同性愛でも何でもアリ)なんがが知られています。
ユダヤ教だって神ではないけどアダムとイブはヤハウエに造られた訳ですから兄弟と言えますし、アダムの肋骨からイブが造られた事を考えれば親子と言えます。しかもアダムとイブからアブラハムまでは、ずっーと親子・兄弟での近親婚だった訳です。
更に古代エジプトの王族なんかも神に近い立場であることを立証する為らしいですが、近親婚だったようです。
つづく。