諸行無常なる日々。或いは鬼渡神と神々の源流。

呪われた家系を生きる私の人生観や日常。それに立ち向かう為の神道的な考え。そして因縁の鬼渡神、神々の源流について考えます。

蔵王刈田嶺神社の伝説。 その2

2013年05月15日 00時08分18秒 | 伝説

さて、蔵王刈田嶺神社の祭神ですが、天之水分神、国之水分神、そして蔵王権現となります。

ここで注目すべき点ですが、修験者の「役小角」が「大和国吉野山に鎮座する蔵王権現、即ち天之水分神・国之水分神の二柱の御神霊を不忘山に奉還し、山名も蔵王山と改めた(蔵王刈田嶺神社由緒書きによる)」と言う事です。

つまりですね、「水分様=蔵王権現」と言う事なんです。

蔵王権現に付いては、まだ考えが煮詰まっていないので今回はスルーしますが、この点は大変重要だと思えます。今回は問題提起のみですから、結論は言いませんが・・・・。

では、蔵王刈田嶺神社に伝わる伝説ですが、神社に伝わっている昔のまどろっこしい口調じゃなく、簡単に要点を摘んで申し上げます。

「えー、話は古の大昔。大変高貴な大神に二人の姉妹の姫神が居ました。

その姫神達はそれぞれ共に、山形の月山な祀られる事を希望し父神に直訴した訳です。月山に祀ってくれって。

しかし、二神も月山に祀る訳にはいかないので、父神は二人の姫神に『蓮の花を作って、より美しい蓮の花を持って来た方が月山、駄目だった方は蔵王山(刈田山)に祀る』と言う事になったんです。

二人の姫神は(二人じゃなく二神でしょうね)、『そんでわっ』って事で蓮の花を作り始めたのですが、どう見ても姉神の作った蓮の花の方が美しい。

妹神は『こりゃまずい』ってんで、隙を見て、姉神の作った蓮の花を父神に持って行き、ズルして父神に選ばれ、妹神は月山、姉神は蔵王山に祀られる様に・・・・・。

そんな訳で、現在に至るまで一度盗みを働いた者でも月山には参拝許されるが、蔵王山は盗み心ある奴は参拝すべからずと伝えられてます。

また、その経緯から月山は御西、蔵王山(刈田山)は御東と呼ばれるようになったとさ」と言う事です。

まあ、月山と蔵王山は一対と言えるのでしょうね。

でも、この姉妹の姫神って誰なのでしょう。

まず月山はその名の通り「月読尊」となるでしょうし、蔵王山は「水分神」で二神は姉妹となっちゃいます。でも、月読尊は男神ですし、辻褄が合いません。

 

つづく。

 

 

 

 

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