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6月12日の今日から、一部の薬を除き、正式にネット販売が出来るようです・・・
2009年に元々可能だった第一類、第二類の市販薬のネット販売を
厚労省令によって「ネット販売禁止」以降、薬のネット販売「ケンコーコム」が
訴訟を起こし昨年(2013年)1月に最高裁で勝訴し、再度、販売できるようになり、
昨年末の法改正により規制が緩和され、正式に販売できるようになりました・・・
でも、ケンコーコム側は今回の法律での縛り付けが違憲じゃないかと再度訴訟を起こしているようです。
ただ、どちらにしても、使う人が専門知識もないまま乱用することだけは避けなければ・・・
今朝は、薬のネット販売に関する記事を紹介してみようと思います。
~以下、6月12日読売新聞朝刊より抜粋~
医療ルネサンス
ネット販売
〝リスクも〟常に緊張感を
「6月12日から、市販薬のインターナット販売が出来るようになります」
東京理科大薬学部(千葉県野田市)講師の佐藤
厚生労働省が定めたネット販売のルールを学生に説明した後、佐藤さんは言い添えた。「実は市販薬でも大きな薬害の原因になったものがある。一つはサリドマイド※。私自身も、その被害者なんです」 厚労省は2009年、市販薬をリスクの高い方から1~3類に分類したうえで、1、2類は薬剤師ら専門家が対面販売することとし、ネットでの販売を禁止した。今日12日、その規制が緩和され、副作用リスクが特に高い劇薬や、医療用から市販薬に切り替えられて間もない一部の薬計20品目を除き、正式にネット販売できるようになった。
この問題を巡っては、ネットや通販業界から規制緩和の要求が強まる一方、薬害被害者らから安全性を不安視する声が上がり、長く論争が続いていた。
講義の場では個人的な意見は出さなかった佐藤さんだが、「業者が安全性を考えずに利益を追求する売り方をするとしたら心配だ」という。対面販売でも副作用は起こるが、「購入者と直接話すことで、防止したり、早期発見したりできる場合もあるのではないか」と考えている。
※サリドマイド 睡眠薬や胃腸薬として市販されていたが、妊娠中の女性が飲んだ場合、胎児の手足に重い障害を起こす薬害の原因となり、1962年に販売が停止された。2008年、多発性骨髄腫の治療薬として改めて承認されている。
佐藤さんは、サリドマイドの薬害で両腕に障害を持って生まれた。それが心に刻まれていたためか、大学は薬学部に進んだが、当初は、薬学というより生化学の研究に没頭。しかし、大学院時代に薬害エイズ問題を知り、「薬害は過去の出来事ではない」と衝撃を受けたことが転機になった。
「薬害問題や薬の副作用問題を研究し、社会に役立てたい」。そう考えるようになり、薬の使用実態や効果、安全性を検証する「薬剤疫学」の専門家に。解熱鎮痛薬による重い副作用のリスクを調べるなど、研究を続けている。
学生には、最初に必ず「クスリは下から読むとリスク。体に異物を入れることには、常に危険が伴う」と話すという佐藤さん。「薬を売る側にも買う側にも、そういう緊張感が十分あるでしょうか」。ネット販売解禁を機に、改めて問いかけたい思いでいる。