このごろ、早朝3時半といえば目が覚める。そして寝付かれない。こういう時に、布団の中でむにゃむにゃ考えると、どうも悲観的になりロクなことはないから、睡い思いをしても起きるようにしている。その日格別に予定もなければ、ビールを飲みなおすこともある。ただし、いつもというわけではない。そしてこの自由気儘を有難く思いながら、新しい日を始める。
愛犬HALは賢いが、気が弱い、ということはすでに紹介済みだった。正当な川上犬としては、時に嘆かわしい。上の写真のように、相手をするのが面倒だと飼い主を無視して寝たふりをする。しかし食べ物には弱いから、紙袋をカサコソと音を立てるとすぐに反応する。それが2枚目の写真である。
このHALは、これまで10年間、雪の入笠には必ずお供してきた。結構荒れた天気でも、深い雪でも感心に付いてきたし、一昨年の冬行方を絶ってしまったキクのような勝手な行動はしない。
ところがきょう朝方、庭でHALを自由にしてやったら、飼い主の目を盗んで姿をくらましてしまった。その後、隣家の方へ行こうとしていたところを見つけ、大声で呼んだが無視をして逃げていってしまった。こういう態度はHALには珍しい、というよりか初めてのことだ。1時間ばかり近所をウロツキ帰ってきたので、即小屋に放り込み、〝反省犬″にしてしまった。
犬小屋に閉じ込めたまま、朝飯もやらないで捨て置く。これが反省犬。虐待だと目をとがらせた人がいたが、そうは思わない。初代の川上犬、小太郎もキクも、このお仕置きを経験している。
しばらくして小屋から出してやると、HALは悪びれたふうも見せずに近寄ってきた。反省ができたのか怪しい。
東京から友人の庭師E君が来て、その助手をしなければならず、忙しい日がこれで3日続いた。ようやく終わった。もう当分、こういう仕事はしないし、できない。