入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「秋」 (34)

2019年10月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 上に行けばきっと、こんな風景が待っているだろう。台風19号の本土接近により、風雨ともに激しさを増しつつある。牛のいなくなった今、無理して行っても仕方ないと決め、きょうは一日里で過ごすことにした。(10月12日記)



 初の沢(しょのさわ)の大曲にあるマユミの実が大分赤味を増した、なんて素呑気なことを言ってはいられない。台風一過の牧場の様子を見ようと来てみたら、今朝はここまで来るのに2時間半もかかった。

 





 まず、美和ダムの放水、凄い水の量だ。山室、荊口は何とか通過かと思ったら、途中の半対川に架かる橋を越えた所で「全面通行止め」の標識と馬が道を塞いでいた。それでも何台かの車がそれらを無視して走っていたので、そのまま進んだ。山室川はあの清流が濁流に変わり、その水量たるやまず目にしたこともないほどだった。
 荊口の集落を過ぎた林の中で大量の土砂が道路を埋めていて、そこを何とか4駆に切り換え突破すると、その後は芝平の集落も無事に過ぎて、第1堰堤、第2堰堤まではそれほど苦労はしなかった。途中、初の沢の出会い手前で腰にお揃いのビクを付けた60代くらいのキノコ採りの夫婦に出会い、驚くよりも呆れたが、二人は途中で車を捨てて1時間以上も歩き、ようやく目的地近に来ることができたと笑っていた。
 さあ、それからだ。第2堰堤を過ぎてしばらく行くと左手に大きく崩落した場所がある。さらなる崩落を懸念していたそこを過ぎたと思ったら、行く手は多量の水が好きなようにえぐり、削って最早道ではなかった。「枯れ木橋」を過ぎると状況はさらにひどく、そんな道を上から1台の軽トラが来なければ多分引き返していただろう。上りと下りの違いは大きく、その諏訪ナンバーの軽トラの運転手も、逆なら恐らく諦めたはずだ。それほどひどかった。
 オオダオ(芝平峠)を過ぎ、池の平の手前でまた1台の乗用車とすれ違った。これまた驚いたことに、入笠山へ行こうとして引き返すところだと言い、焼合わせから先は左の未舗装の道ばかりか、牧場へ通ずる舗装路は「もっとひどく」、土砂が道を完全に塞いでしまっているという。そう言われて考えられるのは「弩日陰の曲がり」だ。それでもとにかく、行ってみるしかない。
 最後の写真、これでは万事休す、手も足も出ない。ムー。(つづく)

 営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。



 
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