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エライことが起きたものだと、呆れた。本当のことを言えば、まだ半ば信じられないような気がしている。水流の中にある傾いた岩、あれが大水に押し流されて3,4メートルも動いたのだ。写真ではその大きさが分かりにくいだろうが、以前に橋があった場所にきょう下から担ぎ上げた丸太が置いてある。それが、5メートルだ。流木が残っている位置からしてみても、水位は丸太橋の高さを越えてしまったことは間違いない。
きょうは昨日架け直した2番目の橋の不安な部分を補強し、それでおよそ時間が終わってしまった。4番目の橋の片割れを何とか流木や芥の中から引き出すことはできたものの、元の通りに橋を架けることができるかはまだ何とも言えない。水量の多いせいもあるが岩が動いたため、流れが速くなった。
その位置を変えた岩を利用すれば、橋が無くても対岸に渡ろうとすれば渡れるが、子供や年配者には危険だ。明日行って、もう少し状況を見た上で、それからになる。
テイ沢の中で何かに集中していると決まって「お前、そんな山の中の丸太橋なんぞに夢中になるくらいなら、『陋屋』と呼んでいる自分の家のことをもっと心配をした方が良くないか」と、あの人の声が聞こえてくる。まったくその通りだ。そう思いつつも、今は途中で投げ出すわけにはいかない。伊那市も入笠に関して、来年は少し考えてくれそうなので、せめて丸太と番線ぐらいは心配してもらえるだろう。ただ現状では、伊那側にはあまり経済的な利益を期待することができず、もどかしくもある。それに関しても、手がないわけではないけれど、その一方でこの静けさは捨てがたい。
きょうはこれから東部支所の所長と一緒に、小屋のカーペットを買いに行く。
いろいろな人からご心配の通信を頂き感謝してます。E美さん(仲良さそうだね)、S谷さん・・・、F破さんには前回の不手際をお詫びします。
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