入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「春」(18)

2021年03月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 庭の梅の古木が花びらを散らしている。一昨日の雨に濡れて、花弁は痛めつけられたのだろうか。これからいい季節が来るというのに先急ぎ、それに殉じるかのように根元近くに咲いたユキワリソウの花が綻びを見せ始めた。ボケの白い花が大分開花してきたし、イカリソウも八角蓮も芽を出し始めて、見ていればどちらも、その成長が分かるかも知れないというほど頼もしい。
 期待していたカタクリはまだ芽を出さず、諦める他ないのかも知れない。それでも、あの西山の迫りくる山腹を巻きつつ幾つかの峠を越えて、小横川の深い谷まで曲がりくねった山道を下っていくのが、この時季ならの楽しみである。冬の素っ気ない茶色の山肌が、控え目な緑の色に少しづつ変わりつつある時だ。
 昨年はTDS君と目当てのカタクリを、そして別の春には北原のお師匠と谷の奥の木地師の墓を訪ねたこともあった。それよりかもっと以前にも一度、まだ雪の残る小横川を何の目的もないまま源流まで出掛けたが、その時同行したあの人はもう、そんなことなど忘れてしまっているだろう。遠い春。


         イカリソウ

         カタクリ
 驚いた。今、念のために行ってみたら、写真の一株ばかりか昨年、TDS君に付き合ってもらい採取した3株が芽を出していた。たった1日であそこまで大きくなるとは思えないが、なぜ今まで気付かなかったのだろう。
 何年か前、最初に植えたカタクリはHALに踏まれたせいで、片一方の葉しか出てこないと思っていたら、昨春のカタクリも、どれもそうだ。里に移すとあの山のカタクリはそれが精一杯なのかも分からない。花は無理かも知れないが、それでもいい。
 
 昨日に続き、写真はきょうも天竜川の流れ。啄木が故郷の北上川を懐しんだように、天竜川はふる里そのもので、近くにあってもその思いが変わることはない。昨年はまだHALは生きていて、夜のここへの散歩にはいつも付いてきたがった。
 
 赤羽さん、その慶事については承知してました。遅ればせながら、お祝い申し上げます。また、なぜあそこがあれほど寂れてしまったのかと、同じことを感じていました。4月には白骨に行く予定です。鉄分や硫黄の含まれている湯がお気に入りなのでしょう。多謝。
 本日はこの辺で。
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     ’21年「春」(17)

2021年03月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 朝6時ごろ一度目覚めたが、寝直した。二度目に目が覚めた時は9時を過ぎていた。年を取ってからの過剰な睡眠は良くないと言われるが、それがどうした、という気でもっぱら快眠、惰眠を楽しんでいる。
 実は今朝、再度の眠りに就く前にあることを思い出そうとしていた。大分前のことだが、「あんな牛のような女」と誰かが、誰かを指して言ったのだが、どちらも誰かを思い出せない。それを聞いた時、その女性に対する評価があまりにも意外だったので、それで覚えている。(3月21日記)
 
 またしても、五輪と絡んだ女性蔑視の問題が世間を騒がせている。牛並みのことしか言えないが一言。
 
 女性を豚や牛に譬えれば問題になり、ウサギや鹿になぞらえるのは許容の範囲に入るらしい。Olympic を Olympig と言えば、それはやはりまずい。しかし、これは内輪の会話だったはずがこれほどまでの騒ぎになってしまい、言った本人は五輪関係の要職から身を引いた。消えたはずのボヤが大火事になったということなのか。
 こういう時、まるで芝居の科白のように、いかにもといった報道向けの正論、建前を発っする人がいる。いわく「こういう発想をする人に平和の祭典で重要な役割を担わせていいのか」などと。反論はしにくいが、TV広告に出演して、効くか効かないか分からない化粧商品だか薬を、使いもせずに宣伝するあの役者たちを彷彿してしまう。また、今頃になってこういうことを一部の週刊誌に告げ口するという、その魂胆、あまり問題にならないが、こっちの方も相当に卑しい。
 五輪憲章にあるような、そんな崇高な理念に燃えてこの祭典が行われているなどとは、今や大方の人は思っていない。商業化の問題はつとに語られているし、政治が介入しないなどということは嘘と言ってもいい。国際五輪委員会なるものさえよく分からない。それでも、こういうもっともらしいことを言って・・・。
 
 女性同士の間にも差別はあるし、世の中には、社会には、差別なら腐るほどある。人間が二人寄れば、差別に繋がるような違い、差はあるわけで、例など挙げるまでもない。「偽善」とは、本心からでなく、見せかけ、うわべだけの善事、善行のこと、と当然ご存知のはず。付け加えるなら、恥知らず。
 
 それにしても「多様性と調和」などと、ケロッと言ってのける五輪担当大臣の個人資産がたったの6万円、もう少し見栄を張っても良かったのでは。夫の衆議院議員が8000万円を超える土地、建物を所有しているそうだから。
 本日はこの辺で。
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