入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「夏」(21)

2021年06月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝もまだ明けぬうちから鳥の声で目が覚めた。どうも新顔らしく、しかも2種類の鳥がいて「リュウ」という声に合わせるように「チュチュッ」と別の声がしていた。7時間の睡眠ではもの足りなくて、さらに3時間以上も寝てしまった。今はホトトギスが上手に鳴いている。
 午前8時曇天、気温13度。さっき大型トラックが2台たくさんの材木を積んで下っていった後は静まった谷に、鳥の声だけがしている。土鍋で炊いている朝飯のいい匂いがしてきた。

 確かに、寝過ぎではないか思うほどよく眠る。身体がそれを求めているのだと思うから、構わずにそうするのだが、ただ茶を飲みながら最低でも3時間くらいのゆっくりと過ごす朝はお預けとなる。大体、8時間寝た次の日は9時間以上になるが、そうでないと爽やかな朝を迎えられないというおかしな身体になってしまった。
 その一方、たまには夜中に目覚めてしばらく起きていることもある。そういう時はそれを気にかけず、眠くなるまで強いアルコールをちょびちょびとすすりながら呆けている。つい人生の来し方などを考えてしまうが、気力が落ちているからつい悲観的になる。だから努めてそういうややこしいことは考えないようにして、闇のつくる静寂を布団代わりにして過ごす。クク。
 今年、これまでの1日の平均歩行歩数は約8000歩になった。冬の夜の散歩から、牧場の仕事をやるようになっても大体は日に1万歩以上を歩いているから、そのくらいにはなるだろう。歩くこと、それがここの仕事の大半と言える。
 
 昨日の夕方、ヒルデエラ(大阿原)まで丸太4本を運んできた。きょう暇を見て、雨の来ないうちにテイ沢の入り口まで何本かを運ぶつもりでいるが、牛たち次第でどうなるかまだ分からない。
 その帰り、第4牧区の塩場に牛に混じって10頭以上の鹿がいた。普段、ここまで鹿が大胆な行動に出ることはない。鹿はどうして牛が仲間だと思うのか、また牛はなぜそれを許すのか、同じ偶蹄類とはいえ、それは人間がした分類に過ぎないのに、まるで親戚のように双方が接している。不思議だ。

 Kさん、丸太に抱き付くよりもっと面白いことを考えておきます。6日ぶりに、きょうは里へ下る。本日はこの辺で。
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