入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「夏」(18)

2021年06月22日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 うろこ雲、筋雲、青空と、きょうは雨だと思っていたのにそうではなかった。それに午前5時半、いつもなら目覚めは郭公のはずなのに、今朝はずっとウグイスの声がしていた。アイツは寝坊でもしたのか、そう呟いた途端、今ごろになって鳴きだした。いつもと変わらぬ牧の朝、日が昇り出した。牛たちはとっくに活動を始めている。

 昨日も1万2000歩ほど歩いた。距離にすると7㌔程だと携帯に付いている万歩計が教えてくれた。四国の八十八箇所を巡ると1千200㌔とか、日に30㌔から40㌔、その距離をひと月以上連日歩き続けなければない。鹿嶺高原まで往復しても25㌔だから、その過酷さが知れる。もうお遍路に出ようなどという気は失せてしまったが、それに比べたら7㌔など実に他愛のない話だ。
 7㌔で思い出したが、冬の間にしていた夜の散歩がやはり7㌔位だった。たまにその距離の一部を車で走ったりすると、たった2,3か月前のことでも昔の山行でも思い出すような懐かしさを覚える。
 冬が来て、山を下りたらまた同じことを繰り返すことになるのだろうが、あんなふうにボツボツトとひたすら歩き続けることや、その間に思い浮かぶ泡沫のようなあれこれが、日常の様々な出来事以上に印象に残っていて、あの散歩がなかったら5か月の巣ごもりなどは無かったような気さえする。
 
 大型トラックが2台やってきたと思ったら、どこで積んできたのか木材を満載して通り過ぎていった。あの人たちも早起きをして、長い一日の大半を車上でを過ごすのだろうが、それでもせいぜい2往復か3往復が精一杯だろう。戸台の崩落した山道が修復されれば、これほどの遠回りをせずに済むだろうに、それがいつになるのか分からない。北門は施錠されているから、その都度車から下りて鍵を開けたり閉めたりと、ご苦労なことだ。

 テイ沢の丸太橋、下から9番目、上からは1番目がこれまた修復を待っている。確認してはいないが、その旨の注意書きも誰かが出してくれたようだ。きょう、ようやく駄目にした軽トラの代わりが来ることになっているから、そうすればすでに用意してある丸太をヒルデエラ(大阿原)までは運ぶことができる。
 ただし、そのままにしておいた方がテイ沢は喜んでいるかも知れない。本日はこの辺で。
コメント
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