いつかはきっと起きるだろうと思っていたことが実際に起きた。先週の土曜日、仕事を終えていつものように山室川の谷を下っていった時だった。
第2堰堤に取り付けられた舗装路をあと少しで下り終える所まで来ると、下から山梨ナンバーの乗用車が上ってきた。そこは未舗装の道路で左に傾斜しているため、誰もがどうしても道の中央を走ろうとする。こちらは下り、いつものように待つことにした。そして、相手の車が通り過ぎたので動き出してわずか2,3秒後だった、突然、左前輪に大きな衝撃を受けた。何かに乗り上げたような気がし、同時にそのショックの激しさに、良き相棒もう使えないだろうなと直感した。
2,3㍍ばかり離れた衝撃を受けた場所に行ってみた。何と路肩の草むらの中に写真のような国交省の道標が隠れていたのだ。乗り越せたから良かったが、そうでなかったらどうなっていただろう。
車に戻り、ホイルが歪み、パンクをした車を無理して動かし、通行の妨げにならない場所に停めた。そして善後策を考えた。
約3キロ、峠まで戻れば、そこからなら電話が使える。しかしその時の結論は下ることだった。電話が通じる赤坂まででも少なくも5,6㌔以上はある。ただしそこに着いても、さて救援を求める相手を誰にしたらよいのか。身内が近くにいない者はこういう時に往生すると、前から分かっていたことだったが、対策を立てる前に予期していたことが先に起きてしまった。
途中、北原少年(お師匠)の片道8㌔の通学はもっと大変だっただろうなどと空想したりしながら赤坂まで来たが、誰に救援を求めるか決まらず、さらに歩いた。
結局、タクシーを呼び、ともかく高遠の街まで出るしかないと思いながら、それでも歩き続けて弘妙寺の近くまで来ると、その時、電話が鳴った。TDS君だった。親切にもタケノコの煮たのを持ってきてくれて、我が家にいるという。それで事情を話したら、即決で迎えに来てくれるという返事、助かった。
さらにそのまま歩き続け、結局10㌔ほど歩いてTDS君の車に拾われた。TDS君にはここでも厚くお礼を述べておきたい。
この件についてはいろいろ呟きたいことはあるが、予定していた文字数が過ぎた。
toirinさん、気付かずにいてすみません。有難う。K子さん、恐ろしいことを。本日はこの辺で。