入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「夏」(22)

2021年06月26日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今までテイ沢やそこに至る途中で、何をしているのかと聞かれたことはあっても、手伝ってあげると言ってくれた人はいなかった。Kさんのように、丸太を抱きしめてくれると言った人も初めてで、それに期待しながらも昨日、思いがけずも5名のご婦人・女傑がテイ沢の入り口まで細い方の丸太2本を運んでくれた。
 この人たちはその日の朝、乗ってきた車の駐車を引き受けた、地元伊那の某山岳会の会員たちだった。小黒川林道を下ってテイ沢からヒルデエラ(大阿原)を一周する計画のようだったが、その時にそういう話まで聞いたのか、後で知ったのかはもう覚えていない。
 それからしばらくして、ヒルデエラの入り口で前日に仮置きしておいた丸太を一輪車で運搬する準備をしていたら、賑やかな笑い声とともにその5名が現れた。そして親切な申し出をしてくれたのだった。その時は、重いのと軽いのと2本を欲張って一度に運ぼうとして、そんなことなど到底無理だと分かり、4往復を覚悟しなければと少々気落ちしていた。だから余計に有難かった。

 丸太1本を積んだ扱いにくい一輪車を押して何とかテイ沢の入り口まで着いて安堵していると、この人たちも程なく丸太2本を持って到着した。たくさんお礼を述べ、1枚写真を撮らせてもらい、そこで別れた。
 


 それにしても思いもしなかった手助けだった。ただ、朝少し話をしていたからで、そうでなかったらいくら親切な人であっても、何をしているのか分からない見知らぬ男に手伝いを申し出ることはなどはあるまい。まあ、知人でも知らぬ存ぜぬを決めて、いつになったら修復するのだろうと気を揉んでいる人もいるらしいが、これまでTDS君を始め限られた少数の友人知人で守り続けたテイ沢である。それだけに、あの沢や丸太橋には思い入れが強い。

 一輪車のフネを外して丸太を運ぶ方法は、知人のやまつくも君の助言だったが、あれは思ったほどの効果はなく、2本目は肩で担いだ。どちらも楽な運搬ではなかった。何年前になるのか、あの距離に加え1番目、2番目の橋まで6往復もしたことは、今となってはとても信じられないことだ。
 沢の入り口から最初の橋まではヒルデエラの距離と比べれば少し短い。500㍍くらいだから4本とも担いで下る。それしか方法はない。

 本日はこの辺で、明日は沈黙します。

コメント
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