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コナシの花の咲くのを心待ちにしている人たちがいる。大体は6月の10日ごろと聞くが、早い年は6月に入ると早々に咲き出すこともある。確か昨年がそうだった。すでに「池の平」辺りまでは開花が始まっているから、もうすぐ100㍍ほどの標高差をこの花の季節が上ってくる。
きょうのUme氏の空撮写真はつい先日、鹿嶺高原で撮影したもので、白岩岳、そしてさらに遠くに権兵衛山らしきや当牧場も写っているように見える。肝心な入笠山は権兵衛山の陰に隠れてしまっているが、実際この山は標高からしても、富士見側から見る以外には人気ばかりで実力を伴わないあの人のように、周囲を代表できるような山ではない気がする。
この山道は、中間点になる半対(はんずい)峠まではほぼ緩やかな防火帯の中を快適に進む。防火帯とは山火事の延焼を防ぐために設けられている空き地で、これがずっと尾根の上に続いている。半対から先も尾根を行くが林の中であったり、森の中であったりと、それまでの比較的単純な歩行に対して、幾分変化が加わってくる。
かつて2回ばかり「入笠トレッキング」と銘打って、伊那市が主催してこの山道を市民が歩く催しが行われた。小黒川林道の入り口である南門からは12.5㌔、1㌔ごとに標識が立てられ、当時80歳近くでこれに参加した北原のお師匠の話では結構参加者もいたという。残念なことにどういう理由か、打ち切りとなってしまった。
これには参加しなかったが、個人で6時間ほどをかけて往復したことがある。帰路は高原から判然としない獣道に入りいつの間にか未知の林道に出て、結局は予想した通り西谷林道の橋へ出た。山腹に食い込む谷を幾度も巻くことになり、大分余計な距離を歩いた。それ以後も半対までは何度も行っているが、それから先は、再訪する機会がないままになっている。
「トレッキング(trekking)」という言葉は旅は旅でも本来は「辛い」、「苦しい」、「難儀」といった意味合いが込められているはずだが、いつの間にかこの語の方がハイカラだと思うのか「ハイキング」の代わりに使われるようになってしまった。以前にも呟いた記憶があるが、もしいつか同じ企画が再開されたなら、この名称も再考してしてもらえたら有難い。できれば片仮名語など止めにして。
平澤真希さんの自然を舞台にしたピアノ演奏第4弾がようやくできたそうです。Uチューブで見ることができますので、「平澤真希」、「ネイチャーピアノ」、「小鳥と花の谷で」で検索してみてください。本日はこの辺で。