
Photo by Ume氏
昨夕、チラッと見た天気予報では、昼は晴れ間もありそうだと言っていた。それが朝から雨脚は強まるばかりで止みそうになく、きょうはこれからどうしたらよいかと思案している。
それにうっかりしていた。明日はCOVID-19の2回目のワクチン接種を受ける日で、そうなるときょうは里に下らなければならない。10日がその日であることは承知していたのに、目下不調の電気牧柵のように、思考回路がどこかで切れていたのだろうか、そこまで考えが回らなかった。
昨日富士見に食料を買いに行った折、スーパーの近くの本屋にも立ち寄ってみた。ここにも幾冊か本を持って来ているが、不思議なことに少しもそれらを読む気が起こらない。新しく購入すれば、それがきっかけとなり、また少しは読書欲が湧いてくるかもと期待したのだが、その効果はまだ分からない。
もう「野生化」などという言葉を使うのは止めようと思いつつも、こんなところにもそんな兆候が現れるものかも知れないと思い始めている。とにかく活字を読もうとすればするほど、すぐに疲れてしまい、では何をしているのかと訊かれれば、「眠っている」というのがお粗末なここでの実態。昨夜も合計すれば多分9時間くらいは眠っていただろう。他は炊事、洗濯、掃除と、まるで主婦。
テレビは昨年からここでも見られるようになった。それでも、似たような顔をした男や女が何がそれほど可笑しいのか、多幸症のようにいつも笑いこけているのを見ると迷わずに消す。このご時世を考えても、面白くない。どうしても見たいと思う番組もきっとあるはずだが、新聞も届かない山の中ではそれも分からない。見損なって惜しいことをしたと思わないだけ、却っていいだろう。それに若いころから、テレビを見て時間を潰すのは勿体ないと思う方だ。
あれ、外が明るくなってきた。雨は止むようだ。となれば、急いで外に行かねばならない、やりかけた仕事がある。
昨日はずぶ濡れ、今朝はまだ薄暗いうちから起きて動いていた。行ったり来たり同じ範囲を一体何往復したことか。ここで何をしていたか呟いてみても、牛守の仕事など面白くも可笑しくもないだろう。いや、すでに呟き過ぎたくらいだ。
虫に刺されてもあまり気にならないが、きょうは珍しく痒かったり腫れたりしている。コナシの木の下で大分右往左往したから、その時だろう。きょうは早めに里に下ろう。本日はこの辺で。