入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「夏」(39)

2021年07月16日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 梅雨明け宣言を期待して、何日か前に届いていたこの写真をそれまではと、使わずに控えておいた。しかし本日、入笠牧場は宣言が出ようが出まいが、勝手ながら梅雨明けと決めて、そう宣言することにした。空の高い所と低い所に二層の雲の帯があり、低い雲は梅雨の名残り、もっと上空の雲は本格的な夏の到来を思わせる雲のようだ。梅雨の雲は追い立てられるようにして移動しつつあるが、夏の雲は遥かな高空に留まってあまりその姿を変えないでいる。
 午前7時半を少し回った。気温は19度、爽やかな風が吹き、ウグイスが近くの茂みで鳴いている。

 連日、COVID-19に関連する報道が、間近に迫る五輪関連を凌いでいる。デルタ株による感染拡大、政府の対応への不満、人流の減らない状況などなど、いろいろと専門家や有識者が連日分析を行い、警告を発している。
 某大臣が暴走し、野党は水に落ちた犬は叩けとばかりに盛んに攻撃を強めている。批判も必要だが、その人たちの舌鋒の鋭さに比べ、何か有効な策、考えなどはあまり聞いたことがない。関連する報道も、どうも靴の底から痒い足を搔いている感は否めない。みんな分かっているけれど発言を控えている。
 それは感染拡大を拡げている20代、30代の若者に対してである。感染者の半数以上がこの世代であり、自覚のないまま街中を徘徊し、酒を飲み、ためにこの禍々しい感染症が猖獗を極める原因となっている。しかし政治家は来る選挙を気にし、テレビなどは、番組提供者・広告主への配慮もあってか、この点についてはまさに遠回しにしか言わない。「コロナ疲れ」などと言って、同情さえしている。
 こうした人々のかなりの数が、都会の一人暮らしではないかと思う。同居する家族がいれば、もう少し注意した行動をとるだろうと思うが、違うだろうか。

 昔しを語るのは月並みだが、われわれが同じ年代のころは、スマートフォンもPCもなかった。部屋には電話などなく、テレビさえ持っている者は少なかった。学生のころは学生運動の嵐が吹きまくり、授業をサボり、薄暗い部屋で鬱々としていた。就職をしたら高度経済成長の余勢が続いていて、100時間以上の残業など当たり前だった。しかしそれが原因で自殺した人が出たなどという話は聞かなかった。
 それでも、いい時代を生きたと思っている。その話はまたいつかするとして、こんな山の中でいい歳をして、今でも牛の尻を追っていられるのはあの時代のお蔭だろう。

 誰もがハメを外す、喜怒哀楽が破裂する、それでも今は自重してくれとお願いしたいが、その気持ちが果たして彼ら彼女らに届くだろうか。本日はこの辺で。

 
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