
Photo by Ume氏
昨夜というか、時間はすでにきょうになっていたが、突然、何か持って来いという英語の声で目が覚めた。驚いて外に飛び出し、声のする方へ行ってみると、以前にも来たことのあるフランス人2名を含む、予約6名のうちの先行した4名だった。いくら何でもそんな夜中に来るとは考えていない。しかも、断りもなく前回と同じ場所にテントを張ろうとしているところだった。
フランス人は顔見知りだったが2名の男女は新顔で、歓迎せざる応対に明らかに戸惑い、困惑していた。後で分かったが、どうやらその2名の日本人はキャンプ場ではなく、どこか山の中ででも過ごすものと思って来たようだった。
もう一つ気になったのは、彼ら彼女らはマスクをしていなかったことだ。当然そのことも強く指摘した。前回と違うあまり友好的でないこっちの態度にフランス人は面食らいつつ、それでも4名は言われるままテントの張る場所を移動した。勝手も違い不満もあっただろうが、あんな夜中に事前の連絡もなく来た方が責められるべきで、他の人のことに無頓着なのは困ると言っておいた。やがて後続の2名も来て、とにかくその場は治まった。
ここを訪れた人々は皆が楽しみ、満足して帰っていってもらいたい。そのために、混雑しないように人数も制限し、毎回テントの設営場所に頭を悩ませ、訪問者の意向も聞かないわけではないけれど、ある程度は事前にテントを張る場所も決めている。加えて完全に予約制で、中には9月の予約までが入っている。
こんなふうに呟くと、ここはかなり堅苦しい場所かと思われるかも知れないが、毎年のように、それも複数回にわたり来てくれる人たちもいるわけで、どうかあまり敬遠せずにアナタにも来てもらいたい。
きょうのUme氏のPHと同じく、いかにも夏らしい青空に真っ白な雲が浮かんでいる。昨夜は前述の彼らのお蔭で、美しい星空を眺めることもできた。昼の気温25度、晴れ。いい風が吹く。ここにいれば、下界の炎暑を忘れることができるだろう。本日はこの辺で。