入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「夏」(36)

2021年07月13日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

Photo by Ume氏

 郭公の声がして、部屋には鋭い朝の日が射し込んでくる。昨夜、電話でDさんに今週の半ばあたりには梅雨が明けそうだなどと、殆ど希望というのか予想というのかを言ってみたら、まだ太平洋高気圧が弱いからと、簡単に否定された。それは織り込み済みではあったが、なお折れずに、ビールでも賭けましょうと言っておいたが、サテ。
 
 この爽やかな、いかにも高原の朝に相応しい天気も、東の方から厚い雨雲が張り出してきた。まだ青空の範囲の方が広いから、何とか昼まではこの天気が続いて欲しい。きょうはまた7頭だか8頭だか、牛が上がってくる予定になっている。
  囲いの中にいる3頭のうち、乾乳中のNo.100はその車で里に下りる。いつも付き従っていた和牛No.19はもう1頭のホルスNo.7とは微妙な距離を取っていたから、淋しがるかも知れない。きょう来る牛たちも馴化の為、取り敢えずはその囲いの中に入れておく。しっかりと雨も降ったし、しばらくは牧草についての心配はしないでもいいだろう。

 結局6頭の牛が上がってきた。入牧頭数が減った詳しい事情は分からないが、今は囲いの中にそのうちの4頭と、No.100は下牧したから残りの2頭と、計6頭がいる。残る2頭のうち1頭は足に問題があるため、畜主が同じもう1頭と一緒に、大事を取って検査場の中に入れてある。まだ牧草に慣れていないようだし、あそこには水場がないから給水、場合によっては給餌の配慮もしながら、放牧を続けるか否かの判断をしなければならない。こういう仕事を決して厄介だなどとは思わないが、それにしても放牧料が安すぎることは確かだ。

 九州、関西は梅雨明けしたという。関東甲信も早ければ今週中、遅くも来週の初めには明けそうな気象状況らしい。梅雨明けの宣言がいつになるかは別にして、梅雨はすでに背中が見えたとは言えるだろう。
 今まで感染予防に成功していた隣県の山梨県も、ここへきて毎日の感染者数は他県とあまり際立った違いはなくなってきた。新幹線はなくとも、首都圏に近いし、富士山を始め人気の高い手頃な観光地が幾つもあり、やはり人流の影響があるのだろうと思っている。
 五輪は東京の無観客が決まったが、これから本格的な夏の季節が到来すれば人の流れは決まって増える。COVID-19対策は、ワクチン接種のスピードと競争することになりそうだが、供給量だけにとどまらずややこしい問題がまだまだ残るようで楽観はできない。

 安齋さん、了解しました。本日はこの辺で。
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