目下のところは毛布、架け布団を各1枚づつ着て寝ている。今朝はそれでも寒くて目が覚めた。外の寒暖計を見たら、ナント2度だと、午前6時だった。
まあ、例年11月になれば凍結防止のため水道の水を落とすわけで、それまでには10日程度しかない。そう考えれば、今朝の寒さも納得できる。納得できるが、それからの水道の使えない不便な暮らし・・・、まてまて、何にも代えがたいここの極上の季節を味わえるのだから、耐えよう。今朝も、曇天下の景色が身に沁みる。先程まで盛んに霧を吐いていた権兵衛山も気が済んだのか、穏やかな全貌を見せている。日が昇り始めた。
ここにもネズミはいる。それほど大きくはないが、だからといって奴らの跳梁を許すだけの度量は持ち合わせていない。いくら粘着板や殺鼠剤を使って退治に励んでもここが気に入っているらしく、寒くなると戻ってくる。
昨夜は、ついに堪忍袋の緒が切れ、台所のネズ公が慌てて隠れた場所に、例の熊スプレーを3発も見舞ってやった。そして急いで退去した。もちろんその間、covid-19同様にしっかりマスクをしていた。
あれの威力はまた強烈、凄い。台所とこの部屋の間には廊下があり、その空間を介して両方の部屋の戸は閉めてあっても、自然と咳込みが始まる。急いでこの部屋だけでなく、台所を省く管理棟の全ての窓や戸を開けた。なお、台所は隙間だらけ。
以前にアメリカで、暴漢に襲われた女性がクマスプレーで反撃したら、裁判で過剰防衛の判決が出たという話を耳にしたことがある。さもありなん、それほどの威力だ。幸か不幸か、まだ牛やネズミぐらいで、肝心のクマには試したことがない。
いまだ、一人の人間を信じ、称え、心酔する。為政者であったり、宗祖、教祖だったりだ。これだけ文明が進み、科学はこの世の不思議・謎を次々と解き明かしてきたのに、それでも超常的な能力を信じ、それにすがろうとする人たちがいる。確かに70億の人間を幸福にできる天才などはいっこない。神でさえ一人では足りてないのだから。
多くの人の一生が、特定の人間の勝手な思い込みや、過信、利益や野心で翻弄され、苦しみ、終わる。こんなことがいつまで許され、続くのだろうか。そのうち、人の手には負えそうもない困難で不確かな判断は、AIに委ねた方がマシだと考える世の中が来るかも分からない。
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本日はこの辺で。